一朝(いっちょう)ことあって
その(=自分の内部の深淵だと自分が信じているところの)水たまりが乾上(ひあが)り、 自分が小説を書く技術だけの存在になったと自覚した時、 その作家は虚栄心を打ちのめされて絶望するだろう。 絶望したとたんに、 作家以外のものに変身するだろう。 たとえ小説作製は相変らず継続して行くとしても。 梅崎春生[うめざき・はるお]
(小説家、1915〜1965) 『ボロ家の春秋』 【 梅崎春生の名言 】
※一朝(いっちょう)=ひとたび。
一旦(いったん)。 命運にかかわるような重大な事柄(事態)が起こった場合を仮定する意を表す。 ※「(=自分の内部の深淵だと自分が信じているところの)」は七瀬音弥による補足
〈全文〉
(小説家は)自分の内部の深淵、 いや、本当は深淵でなく浅い水たまりに過ぎないとしても、 それをしょっちゅうかき廻し、 どろどろに濁らせて、 底が見えない状態に保って置く必要がある。 底が見えなければ、 それが深淵であるか浅い水たまりであるか、 誰にも判りゃしない。 自分にすら判らない。 自分にも判らない程度に混沌とさせておくべきである。 __ Link __ ■(続き) その混沌たる水深が、 言わば作家の見栄のよりどころである。 作家という職業は 虚栄心あるいはうぬぼれが強烈でなければ 成立しない職業であって、 それらを支えているものが その深淵であり、 あるいは深淵だと自分が信じているところの水たまりなのである。 __ Link __ 一朝(いっちょう)ことあって その水たまりが乾上(ひあが)り、 自分が小説を書く技術だけの存在になったと自覚した時、 その作家は虚栄心を打ちのめされて絶望するだろう。 絶望したとたんに、 作家以外のものに変身するだろう。 たとえ小説作製は相変らず継続して行くとしても。 __ Link __
1.
( 細野晴臣 )
2.
( チンメルマン )
3.
( 田辺聖子 )
4.
( デモステネス )
5.
( 織田作之助 )
6.
( 能村登四郎 )
7.
( 岡村喬生 )
8.
( 漫画『バガボンド』 )
9.
( 遠藤周作 )
10.
( 西堀栄三郎 )
11.
( フリードリヒ・リュッケルト )
12.
( ロングフェロー )
13.
14.
( 美輪明宏 )
15.
( 堀口星眠 )
16.
( 深見けん二 )
17.
( 志茂田景樹 )
18.
( 岡本太郎 )
19.
( アーダルベルト・シュティフター )
20.
( ロベルト・バッジョ )
21.
( 安藤橡面坊 )
22.
( みつはしちかこ )
23.
( プラトン )
24.
( ショーペンハウアー )
25.
( 作者不詳 )
26.
( モンゴルのことわざ・格言 )
27.
( 高田敏子 )
28.
( ジョージ・バーナード・ショー )
29.
( 三島由紀夫 )
30.
( 武良布枝 )
31.
( 藤原正彦 )
32.
( ベンジャミン・フランクリン )
33.
( 本田健 )
34.
( 有島武郎 )
35.
( 八田木枯 )
36.
( ウォルト・ディズニー )
【 漫画・アニメ『鋼の錬金術師』 】
【 『百人一首』 】 【 アンドレ・ピエール・ド・マンディアルグ 】 【 河瀬直美 】 【 大石静 】 【 ピエール・コルネイユ 】 【 ビスマルク 】 【 幸徳秋水 】 【 ココ・シャネル 】 【 ドストエフスキー 】 【 内田光子 】 【 リチャード・C・トレンチ 】 【 吉松隆 】 【 棟方志功 】 【 南場智子 】 【 ジュリー・アンドリュース 】 【 世の中に適応 】
【 苦労しているのは自分だけではない 】 【 党派の闘争 】 【 やらなければ何も起こらない 】 【 女の言葉を当てにする 】 【 職業を苦役と考える 】 【 あるもの 】 【 幸せな喜び 】 【 先決 】 【 生き残る企業 】 【 短い質問 】 【 仕事と幸せ 】 【 継母が来る 】 【 無神論の徹底 】 ![]() |