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若くてひまがあるときは、本を買う金がない。
本ならいくらでも買えるころは、読むひまがない。 こうして本好きは、四十、五十になって、いずれ読むつもりでいた本が、ある日とつぜんもう読めないことに気がつく。 山本夏彦[やまもと・なつひこ]
(大正〜昭和の随筆家・コラムニスト・編集者、1915〜2002) 『とかくこの世はダメとムダ』
〈全文〉
人生は短く本は多いと、ある年の「読書週間」に私は書いたことがある。 おびただしい新刊旧刊を前にして、本好きな人にはこの嘆きがある。 __ Link __ 本好きな人は書評で然(しか)るべき人がほめている本なら買いたくなる。 __ Link __ ことに昨今の新刊はすぐ買わなければ、二度と手にはいるかどうか分らない。 だからとりあえず買っておく。 けれども読むひまはない。 あとで読むつもりで忘れて、またほかの書評でほめているのを見て、誤って同じ本を再び三たび買うことがある。 __ Link __ 若くてひまがあるときは、本を買う金がない。 本ならいくらでも買えるころは、読むひまがない。 こうして本好きは、四十、五十になって、いずれ読むつもりでいた本が、ある日とつぜんもう読めないことに気がつく。 __ Link __
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( 折原みと )
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( ジュリア・デビラーズ )
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( 『「できる人」の話し方』 )
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【 ヘクター・ヒュー・マンロー 】
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