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母からカットされた切り口で
きずあとは深く陥没しているが 人間それぞれひとりぼっち という意識は どうやら此処(ここ)を発祥地としているらしい 新川和江[しんかわ・かずえ]
(詩人、1929〜2024) 詩「臍(へそ)」 『新川和江詩集』(角川春樹事務所)に収載 〈全文〉
ものは頭で考える だが 一生に一度や二度は 臍(へそ)で考えて 決着をつけねばならぬ時がある __ Link __ 母からカットされた切り口で きずあとは深く陥没しているが 人間それぞれひとりぼっち という意識は どうやら此処(ここ)を発祥地としているらしい __ Link __ だからおのれの行く道は 臍で考え 臍で決めるのだ __ Link __ ちからというちからが たのもしい軍隊のよう 一挙に集合整列する その時になって 人ははじめて判るだろう なぜ臍が からだのセンサーにでんと据えられているか
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