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「読書」が本という文化の経験をかたちづくる全部ではありません。
「読書」というのは本を読むことですが、本を読むこと、「読書」を可能にしてきたのが「蔵書」です。 私的に蔵書するというすぐれて個人的な経験が、いまはとても損なわれるものになっています。 長田弘［おさだ・ひろし］
（詩人、1939〜2015） 『なつかしい時間』 「蔵書のゆくえ」 【 長田弘の名言 】
《 読書・本 》
〈抜粋文全文〉
「読書」が本という文化の経験をかたちづくる全部ではありません。 「読書」というのは本を読むことですが、本を読むこと、「読書」を可能にしてきたのが「蔵書」です。 ずっと本という文化の底支えとなってきたのは「蔵書」でした。 社会的「蔵書」として社会の土壌をつくってきたのは、言うまでもなく図書館ですが、いま考えたいのは私的な蔵書のことです。 私的に蔵書するというすぐれて個人的な経験が、いまはとても損なわれるものになっています。
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