完全に非情になり切れる、 そして、なり続けられる人間は居ない。 一つの執念を、 それも自分の利害と直接結びつかない執念を、 いつまでも持ち続けられる人間も居ない。 だから、こちらさえあきらめなければ、 いつかは隙(すき)を見せてくれるはずである。
城山三郎[しろやま・さぶろう] (昭和の小説家、経済小説の開拓者、1927〜2007) 『華麗なる疾走』
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