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ベートーヴェンの音楽の「単純な激越さ」と不可分に結びついているのが、
「フィナーレ追求性」である。 つまり彼の作品の多くは、 ゴールを目指していやがうえにも盛り上がる音楽なのである。 岡田暁生[おかだ・あけお]
(音楽学者、1960〜) 『西洋音楽史講義』 ※激越(げきえつ)=感情・音声・言葉・行動が、激しく高ぶって荒々しいこと。
〈続き〉
輝かしいフィナーレへ向けてこのように突き進む音楽は、 ベートーヴェン以前には存在していなかった。 ロマン派音楽の多くはいうまでもなく、 現代のロック・コンサートに至るまで、 私たちは「クライマックスを目指す音楽」にあまりにもなじみすぎている。 だからつい忘れがちになるのだが、 バッハやハイドンやモーツァルトにこうしたものはない。
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( 清宮克幸 )
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