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[ 名言 ]
根本的に、死は「無」である。
「無」に対しては、
いかなる準備もなすすべがない。
無となることに覚悟せよといっても、
無に対してはいかなる覚悟も無である。

[ 出典 ]
山田風太郎[やまだ・ふうたろう]
(小説家、1922〜2001)
『死言状』

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〈全文〉
「死の準備」には、大別して、
自分の心の覚悟と、
自分の愛する者たちへの配慮とに分けられるだろう。
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死に方の種類については、
何とも対策の立てようがない。
死は推理小説のラストのごとく、
本人にとって最も意外なかたちでやって来る。
__ Link __

しかも、人生の大事は大半必然に来るのに、
最大事たる死は大半偶然に来るのだから。
__ Link __

さらに、根本的に、死は「無」である。
「無」に対しては、
いかなる準備もなすすべがない。
無となることに覚悟せよといっても、
無に対してはいかなる覚悟も無である。
__ Link __

怖れようが悲しもうが、
死はなんの斟酌(しんしゃく)もなく
無の世界へ──無という自覚も存在しない世界へ運び去るのである。
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