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[ 名言 ]
昔から今迄(まで)、
天分の誤算の為(ため)に、
身を誤つた無名の芸術家が幾人居た事だらう。
一人のシエクスピアが栄えた背後に、
幾人の群小戯曲家が、
無価値な、亡ぶるに定まつて居る戯曲を、書き続けた事だらう。
一人のゲーテが、獨逸(ドイツ)全土の賞讃に浸つて居る脚下に、
幾人の無名詩人が、
平凡な詩作に耽(ふけ)つた事だらう。

[ 出典 ]
菊池寛[きくち・かん]
(大正〜昭和の小説家・劇作家、1888〜1948)
『無名作家の日記 他九篇』に収載

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[ 補足 ]
※原文漢字表記は「經(へ)る」「從(したが)つて」「氣がが附く」「爲(ため)に」「藝術家(げいじゅつか)」「榮(さか)えた」「無價値(かち)な」「書き續(つづ)けた」

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〈全文〉
黄金(こがね)だと思つて居た自分の素質が
日を経(へ)るに従つて、
銅や鉛であつた事に気が付くと、
もうおしまひだ。
天分の誤算は、
やがて一生の違算となつて、
一度しか暮されない人生を、
マザマザと棒に振つてしまふのだ。
__ Link __

昔から今迄(まで)、
天分の誤算の為(ため)に、
身を誤つた無名の芸術家が幾人居た事だらう。
一人のシエクスピアが栄えた背後に、
幾人の群小戯曲家が、
無価値な、亡ぶるに定まつて居る戯曲を、書き続けた事だらう。
一人のゲーテが、獨逸(ドイツ)全土の賞讃に浸つて居る脚下に、
幾人の無名詩人が、
平凡な詩作に耽(ふけ)つた事だらう。
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