あなたの夢に雨を降らせる権利は、
誰にもないのです。 マリアン・W・エデルマン
(米国の弁護士・教育家、1939〜) No person has the right to rain on your dreams.
人間というものは、他人の夢に雨を降らせるのが大好きです。
ここで言う「夢に雨を降らせる」とは、「夢に水を差す」こと。 つまり、他人の夢をけなしたり、馬鹿にしたりすることです。 ■例えば、みなさんが周りの人に、自分がひそかに温めてた夢を話したとします。 どれくらいの人が「その夢、いいね」って言ってくれるでしょう? 8割以上の人が、「そんなの無理だよ」とか、「今からじゃ遅いよ」とか、「もっと現実的なこと考えたら」というような反応を示すはずです。 しかも最悪な場合には、何の反応すらもしてしてもらえません。 ■こういう反応をされると、もう二度と人に自分の夢を話すもんかと思ってしまいます。 当然です。 自分の夢をけなされるのは、自分をけなされることと同じだからです。 そして、自分の夢を聞いてもらえないのは、自分を無視されることと同じなのです。 ■私は、人にすぐ自分の夢を話してしまうタチなのですが、結局相手にされず、そのたびにひどく落ち込みます。 そのくせ、その痛みを忘れて、また人に自分の夢を話してしまう。 そしてまた傷つくことの繰り返しです。 私のような人、結構いるのではないでしょうか? ■では、人はなぜ他人の夢に雨を降らせたがるのでしょう? それは、多くの人が、他人に語れるような「大きな夢」を持っていないからです。 「大きな夢」を持っている人を見ると、「大きな夢」を持てない自分に劣等感を感じるのです。 だから、「大きな夢」を嬉しそうに語っている人を見たら、とにかく「現実性」を持ち出して、徹底的に叩くのです。 もしくは完全無視する。 相手にしないのです。 ■他人の夢に雨を降らせる人は、結局、一生、「自分の大きな夢」を持つことはできません。 なぜなら、同時に自分の中の夢空間にも、「現実性」という雨を降らせているからです。 もしかしたら、暴風雨や大洪水になっているかもしれません。 これでは、小さな「夢の木」ですら育ちません。 生えても来ないでしょう。 ■一方、他人の大きな夢を聞いて、「その夢、いいね」って言って応援できるような人は、自分自身も大きな夢を持っているものです。 他人の夢に「暖かい日差し」を与える人は、自分の中の夢空間にも「暖かい日差し」与えているのです。 きっと、「大きくて素敵な夢の木」が育っていることでしょう。 ■もし、自分の夢を持ちたいのなら、大きく育てたいなら、他人の夢も自分の夢と同じように大切にすることです。 尊重することです。 他人の夢を応援することは、自分の夢を育てることにつながるのです。 ■また、自分の夢を人に話して傷つきたくなければ、相手をよく見てからにした方がいいでしょう。 相手が何か夢を持っていると確信してから、自分の夢を話すのです。 とは言っても、相手が実際にその夢を語ってくれない限り、なかなか難しいのです。 そこで、まずは「小さな夢」から話してみる。 「小さな夢」とは、かなり現実的な夢です。 「小さな夢」ですら批判的な人は、夢を語る相手としてふさわしくない、と思ってまず間違いないでしょう。
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