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今日の
日本の文豪の名言
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6月20日
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1.
夕日とか菫(すみれ)の花とか風鈴とか美しい小鳥とか、そういう凡庸な美に対する飽くことのない傾倒が、女性を真に魅力あるものにするのである。
(
三島由紀夫
)
2.
人間、正道を歩むのは却(かえ)って不安なものだ。
(
三島由紀夫
)
3.
(恋愛とは)所詮幻影であり、永遠の恋などは嘘の骨頂だとわかっていても、それをするな、といい得ない性質のものである。
それをしなければ人生自体がなくなるようなものなのだから。
つまりは、人間は死ぬ、どうせ死ぬものなら早く死んでしまえということが成り立たないのと同じだ。
(
坂口安吾
)
4.
どこの国だってほんとうの善人は多くない、はなはだ少ない。
美しい人も多くはない、はなはだ少ない。
しかしいないことはない。
ただそういう人にめったに会うことができないだけだ。
(
武者小路実篤
)
5.
最も親しき友人というものは、常に兄弟のように退屈である。
(
萩原朔太郎
)
6.
何にも特色がなくとも正直に働く人は、それは新しい世界の基礎になる。
(
武者小路実篤
)
7.
人の肩の上に乗るのは無礼である。
且(か)つ危険である。
人の足をわが肩の上に載せるのは難儀である。
且つ腹が立つ。
(
夏目漱石
)
8.
(雲雀(ひばり)は)のどかな春の日を鳴き尽くし、鳴きあかし、又鳴き暮らさなければ気が済まんと見える。
その上どこまでも登って行く、いつまでも登って行く。
雲雀は屹度(きっと)雲の中で死ぬに相違ない。
登り詰めた揚句(あげく)は、流れて雲に入(い)って、漂うているうちに形は消えてなくなって、只(ただ)声だけが空の裡(うち)に残るのかも知れない。
(
夏目漱石
)
9.
今更に感ぜられるのは、境遇につれて変わり行く人々の感情であった。
(
田山花袋
)
10.
私たちの夫婦関係は毎日毎日新季蒔直(まきなお)しを試み、毎日毎日以前にない新しい愛の生活を築き上げているのです。
(
与謝野晶子
)
11.
あの女のはだは、大ぜいの男を知っているかもしれない。
けれども、あの女の心は、おれだけが占有している。
そうだ、女の操(みさお)は、体にはない。
(
芥川龍之介
)
12.
金や力を失うのを恐れて人を恐れぬのは、濡れる事を恐れて雨を恐れぬ盲人である。
(
夏目漱石
)
13.
五月の朝の新緑と薫風(くんぷう)は私の生活を貴族にする。
(
萩原朔太郎
)
14.
我は張り詰めたる氷を愛す。
斯(かか)る切なき思ひを愛す。
我はその虹のごとく輝けるを見たり。
斯る花にあらざる花を愛す。
(
室生犀星
)
15.
精神的に向上心のない者は馬鹿だ。
(
夏目漱石
)
16.
自らを尊しと思わぬものは奴隷なり。
(
夏目漱石
)
17.
酒を傾けて酵母を啜(すす)るに至るべからず。
(
森鴎外
)
18.
裏切りは友情の薬味であって、コショウかワサビみたいなものであり、裏切りの要素もその危険も伏在しない友情など、味がないと思うようになるとき、諸君はまず、青年のセンチメンタリズムを脱却した、一人前の大人になったと云(い)えましょう。
(
三島由紀夫
)
19.
人間がいちど自分の目的を持ったら、貧窮にも屈辱にも、どんなに強い迫害にも負けず、生きられる限り生きて、その目的をなしとげること、それが人間のもっとも人間らしい生きかたである。
(
山本周五郎
)
20.
分からせるように書くと云う一事で、文章の役目は手一杯なのであります。
(
谷崎潤一郎
)
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