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501.
真似をするには、
他人の存在が必要であるのみならず、
他人への信頼が必要である。
両者は、
私達の尋常な生活感情のなかでは、
一つのものだ。
私達が人真似を殆(ほとん)ど意識しないのも、
この感情が、
私達には如何(いか)に根強く、又解(わか)り切ったものであるかを語っている。
……
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(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
502.
俺に入用なたった一人の友、
それが仮に君だとするなら、
俺の語りたいたった一つの事とは
もう何事であろうと
大した意味はない様である。
そうではないか。
君は俺の結論をわかってくれると信ずる。
……
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(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
503.
例えば「心の貧しきものは幸いなり」というキリストの言葉は、
驚く可(べ)き率直が、極端な逆説となって現れた典型であり、
又真の逆説の困難を語るお手本みたいなものだ。
……
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(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
504.
理解するという事と信ずるという事は、
人間が別々の言葉を幾時(いつ)の間にか必要としていた
その事が語っている通り、
全く性質の違った心の働きである。
……
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(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
505.
正直に自己を語るのが難しいのではない。
自己という正体をつきつめるのが、
限りなく難しいのである。
……
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(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
506.
(優れた芸術作品に対するやむ得ぬ)沈黙は
空虚ではなく感動に充ちているから、
何かを語ろうとする衝動を抑え難く、
而(しか)も、口を開けば嘘になるという意識を眠らせてはならぬ。
……
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(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
507.
文字の数がどんなに増えようが、
僕等は文字をいちいち辿(たど)り、
判断し、納得し、批評さえし乍(なが)ら、
書物の語るところに従って、
自力で心の一世界を再現する。
読書の技術が高級になるにつれて、
書物は、読者を、
そういうはっきり眼の覚めた世界に連れて行く。
逆にいい書物は、
いつもそういう技術を、
読者に眼覚めさせる。
……
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(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
508.
ある人の心理とは、
その人の語る言葉そのものである。
その人の語る言葉の
無限の陰翳(いんえい)そのものである。
……
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(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
509.
歴史が、
どんなに秩序整然たる時代のあった事を語ってくれようとも、
そのままを信じて、
これを現代と比べるのはよくない事だ。
その時代の人々は又
その時代の難しい現在を持っていたのである。
……
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(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
510.
批評とは竟(つい)に
己れの夢を懐疑的に語る事ではないのか!
……
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(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
511.
その人の性格とは、
その人の言葉を語る、一瞬も止まる事なく独特な行動をする
その人の肉体全体を指す。
……
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(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
512.
リアルという語を「現実そっくり」という意味で使っている人がある。
文学を語る上でこれは誤りだ。
リアルとは、
未知なる他者が不意に眼前に現れた時の驚愕(きょうがく)、
予期せぬ踏み外し、
自己の実存が外部から突如脅かされる刹那(せつな)の崩落恐怖
を意味する。
……
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(
諏訪哲史
)
(
Suwa Tetsushi
)
513.
我々の自己責任の語り方に顕著な特徴の一つは、
個人の行動には関心を向けても、
一連の結果の総体を生み出した広範な構造的変化には無関心、
というものである。
……
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(
ヤシャ・モンク
)
(
Yascha Mounk
)
514.
私の作品は書でも詩でもありません。
私は書という形式を借りて、人間としての本来的なありよう、ほんとうの姿を語っているだけです。
(
相田みつを
)
(
Aida Mitsuwo
)
515.
人間は語ることによって獣(けもの)にまさる。
よいことを語らなければ、獣が汝にまさる!
(
サアディー
)
(
Sadi
)
516.
いかなる良策でも、用いなければ空想を語るに過ぎません。
(
吉川英治
)
(
『三国志』
)
(
Yoshikawa Eiji
)
(
Sangokushi
)
517.
人間は思想を隠すためでなく、思想を持ってないことを隠すために語ることを覚えた。
(
キルケゴール
)
(
Soren Kierkegaard
)
518.
未来を語る前に、今の現実を知らなければならない。
現実からしかスタートできないからである。
(
ピーター・ドラッカー
)
(
Peter Drucker
)
519.
自分たちがいつも使っているむずかしい専門用語でしか語れないのは、誰にもわかるような置き換えができないということだ。
……
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(
堀場雅夫
)
(
Horiba Masao
)
520.
嘘つきは真実を語ったとしても、信じてもらえない。
(
イソップ
)
(
Aesop
)
521.
嘘つきは真実を語りても信じられず。
(
キケロ
)
(
Cicero
)
522.
汝の道を行け、
しかして、
あとは人の語るにまかせよ。
(
カール・マルクス
)
(
Karl Marx
)
523.
終局において、人間は、これ語るに足らず。
(
太宰治
)
(
Dazai Osamu
)
524.
何も語る事柄がない時にも、
困惑することなくしゃべることができるほど、
(自分は)人間的に大成できているとは決して思わない。
(
エイブラハム・リンカーン
)
(
Abraham Lincoln
)
525.
今日もまた、私のために太陽が昇る。
すべてのものが生き生きと喜びに満ちあふれ、私に愛せよと語りかけ、慈しめと誘いかける。
(
ニノン・ド・ランクロ
)
(
Ninon de Lenclos
)
526.
今日、新しい太陽が私のために昇る。
あらゆるものが生きている。
あらゆるものが活気に満ちている。
あらゆるものが私の情熱について語りかけるように思われる。
あらゆるものがその情熱を大切にせよと告げる。
(
ニノン・ド・ランクロ
)
(
Ninon de Lenclos
)
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