|
何でも思い切ってやってみることですよ。
どっちに転んだって人間、 野辺の石ころ同様、 骨となって一生を終えるのだから。 司馬遼太郎[しば・りょうたろう]
(小説家、1923〜1996) 『竜馬がゆく』 ※坂本龍馬のセリフ ※野辺(のべ)=野原、野の辺り
皆さんの周りに、失敗を恐れるあまり、何かやりたいことがあっても挑戦しないという人はいませんか?
また、皆さん自身はどうですか? ■人は、失敗したときの「損失」を過大視する傾向があります。 失敗しても、実は失うものはたいしてないのに、「失敗」を過剰に恐れてしまうのです。 失敗で失うものは何であるか? それはどれくらい大切なものなのか? そして、失敗して失うものと、挑戦しないで失うもののどちらが大きいのか? これらを冷静かつ論理的に分析しなければいけません。 ■「失敗」を恐れる理由で多いのが、人の目や体面を気にしてしまうことです。 プライドが高い人は、失敗を人から指摘されたり、陰で噂されたりするのをひどく気にしたり、嫌がる傾向があります。 そのため、挑戦することにも臆病になってしまうのです。 しかし挑戦して失敗するより、挑戦せず失敗しない方が、はるかに恥ずかしいことです。 もし、人の失敗を笑う人間がいるとしたら、それこそ「恥ずかしい人間」です。 相手にしないことです。 ■また、社会人が「失敗」を恐れる理由でよくありがちなのが、「現在の安定した仕事を失いたくない」という「恐怖感」があります。 自分のやりたいことをやるためには、仕事をやめなければならない。 または、仕事にさく時間やエネルギーを減らさなければならない。 でも、失敗したら仕事や地位を失ってしまうので、そんなリスクは到底冒せないというものです。 ■失敗するかもしれない。 仕事や地位を失うかもしれない。 恋人や友人や家族から見放されるかもしれない。 何もかも失うかもしれない。 結局みんな、悪い想像の「かもしれない」の鎖でがんじがらめにされ、身動きがとれなくなるのです。 ■ここで大事なのは、「成功するかもしれない」の「かもしれない」があることを思い出すことです。 成功する確率は、失敗する確率よりずっと小さいかもしれません。 しかし、「ゼロ」ではありません。 また、成功する確率は本人の努力と工夫次第で、いくらでも高めることができるという事実も思い出すことです。 ■また、現在しがみついている仕事や地位は、自分のやりたいことを我慢してまで、犠牲にしてまで守るに値するものなのかということも、冷静に考えなければなりません。 それでも仕事や地位の方が大事なら、結局心からやりたいことではなかったというだけのことです。 ■そして一番大事なのは、腹を決めることです。 人はどうせいつかは死ぬ存在です。 失敗して仮に野垂れ死にしたとしても、死ぬ時期が多少早まっただけです。 そこまで覚悟を決められるなら、成功の程度の差はあれ、きっとうまくやっていけるはずです。 それに、何かに失敗した程度で野垂れ死にする人はいません。 生きることをあきらめない限り。
(七瀬音弥:ななせおとや)
1.
( 清水宏保 )
2.
3.
4.
5.
( ドラマ『子犬のワルツ』 )
6.
7.
8.
9.
10.
11.
12.
13.
14.
( 加藤武男 )
15.
16.
( IKKO )
17.
18.
19.
20.
21.
22.
23.
24.
( フィリップ・アダムス )
25.
26.
( 京都・円福寺の老師 )
27.
28.
( 島田洋七 )
29.
30.
31.
32.
33.
34.
( マルティン・フィッシャー )
35.
36.
【 テオグニス 】
【 スタンリー・キューブリック 】 【 斗鬼正一 】 【 平松宏之 】 【 アガサ・クリスティ 】 【 野見山暁治 】 【 金子鴎亭 】 【 エレン・G・ホワイト 】 【 中井久夫 】 【 ヘンリー・テイラー 】 【 チャールズ・カレブ・コルトン 】 【 ベーブ・ルース 】 【 吉田兼倶 】 【 ヨースタイン・ゴルデル 】 【 浦上浩 】 【 後藤明生 】 【 ポール・セザンヌ 】 【 気づかいがいらない 】
【 埋まっている 】 【 宗教の集団化 】 【 思い切って始める 】 【 成長の原動力 】 【 始まりがやって来る 】 【 独善を捨てる 】 【 いつか報われる 】 【 話術 】 【 解を求める 】 【 人間のあり方 】 【 困難をしのぐ 】 【 翌日の準備 】 【 聞き間違い 】 【 商売人 】 【 高潔な魂 】
|