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[ 名言 ]
「主よ。
 もし御心に適(かな)ふならば、
 この苦き酒盃(さかづき)を離し給へ。
 されど爾(なんぢ)にして欲するならば、
 御心のままに為(な)し給へ。」といふ耶蘇(やそ)の祈りの深い意味を、
彼等(=詩人)はだれよりもよく知つてるのである。

[ 出典 ]
萩原朔太郎[はぎわら・さくたろう]
(大正〜昭和の詩人・作家、1886〜1942)
散文詩集『宿命』
「散文詩自註」の「詩人の死ぬや悲し」より

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[ 補足 ]
※「(=詩人)」は七瀬音弥による補足。

※原文漢字表記は、「文學(ぶんがく)」「眞實(しんじつ)」「孤獨(こどく)」「曠野(こうや)」「讀書(どくしょ)」「寢(ね)そべつて」「夜も晝(ひる)」「不斷(ふだん)」「惱み(なや)」「使ひ續(つづ)け」「續(つづ)く」「爲(な)し給へ」

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[ 全文・続き ]
〈全文〉
詩人として生れつき、文学をする人の不幸は、
心に休息がないといふことである。
彼等はいつも、
人生の真実を追求して、
孤独な寂しい広野(こうや)を彷徨(ほうこう)してゐる。
家に居る時も、外に居る時も、
読書してる時も、寝そべつてる時も、
仕事してる時も、怠けてゐる時も、
起きてる時も、床にゐる時も、
夜も昼も休みなく、
絶えず何事かを考へ、不断に感じ、思ひ、悩み、心を使ひ続けてゐるのである。
__ Link __

眠れない夜の続く枕許(まくらもと)に、
休息のない水の流れの、夜(よる)更けて淙淙(そうそう)といふ音をきく時、
いかに多くの詩人たちが、
受難者として生れたところの、
自己の宿命を嘆くであらう。
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「主よ。
 もし御心に適(かな)ふならば、
 この苦き酒盃(さかづき)を離し給へ。
 されど爾(なんぢ)にして欲するならば、
 御心のままに為(な)し給へ。」といふ耶蘇(やそ)の祈りの深い意味を、
彼等はだれよりもよく知つてるのである。
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