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(出来事の)予兆にさらされたとき、
受け身側の人間は 当惑し不安を覚え、 さらには 心の奥へ埋め込まれた「物語の胚珠(はいしゅ)」が発芽していくのを 見守ることになるだろう。 春日武彦[かすが・たけひこ]
(精神科医、1951〜) 『屋根裏に誰かいるんですよ。』 ※「(出来事の)」は七瀬音弥による補足。
※胚珠(はいしゅ)=種子植物の子房内にあって卵細胞を内蔵し、受精後種子に発達する部分。
〈全文〉
自分が(出来事の)予兆となることは楽しい。 全能感を満たしてくれる。 しかも自らは安全である。 __ Link __ が、(出来事の)予兆にさらされたとき、 受け身側の人間は 当惑し不安を覚え、 さらには 心の奥へ埋め込まれた「物語の胚珠(はいしゅ)」が発芽していくのを 見守ることになるだろう。 __ Link __ 我々は、 他人の心にある「物語の胚珠(はいしゅ)」へ 働きかけずにはいられない生き物なのである。 __ Link __
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( 新川柳作 )
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