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[ 名言 ]
実際にはどんな体裁の本で読もうとも、
本質的には何の関係もない。
それ故(ゆえ)、
詩は値段の安い文庫本で読むときに、
最もはっきりと
それ自体の芸術的値打を示しているのである。

[ 出典 ]
福永武彦[ふくなが・たけひこ]
(大正〜昭和の小説家・詩人、1918〜1979)
『随筆集 書物の心』

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[ 全文・続き ]
〈全文〉
実際にはどんな体裁の本で読もうとも、
本質的には何の関係もない。
それ故(ゆえ)、
詩は値段の安い文庫本で読むときに、
最もはっきりと
それ自体の芸術的値打を示しているのである。
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私たちが任意の詩集をポケットに入れて持ち歩き、
例えば涼しいプラタナスの木蔭で、
例えば雑沓(ざっとう)する停車場のベンチで、
任意の頁を開いて一篇の詩を読むとすれば、
これまた精神の一つの贅沢でなくて何だろうか。
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