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[ 名言 ]
鋤(すき)のおかげで
人間は庭園の主人となれるのだが、
鋤を使うことがなければ
彼が乾燥地帯から逃げ出す必要もまたなかったのだ。

[ 出典 ]
イヴァン・イリイチ
[イバン・イリイチ]
(オーストリア、ウィーン生まれの哲学者、社会評論家、文明批評家、1926〜2002)
『コンヴィヴィアリティのための道具』(渡辺京二&渡辺梨佐訳)

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[ 意味 ]
鋤(すき)という道具が存在するおかげで、人間は美しい庭園を作ることができる。
だが、一方で、鋤が存在しなければ、あるいは鋤という道具の存在を知らなければ、庭園に憧れることもなく、生まれ故郷の乾燥地帯にずっと住み続けていられた可能性もある。
道具が人間に欲望や夢を抱かせる。
ある意味において、ぜいたくを覚えさせ、現実生活に不満を持たせるのだ。
したがって、人間は道具によって幸せになったのか、それとも不幸になったのかは、判断が分かれるところである。

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[ テーマ別の名言 ]

[ 全文・続き ]
〈全文〉
道具は
人間の手を逃れて成長する能力をもっている。
まず彼の主人となり、
ついには彼の死刑執行人となる。
道具は
人間が予想するより
速やかに人間を支配する。
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たとえば、鋤(すき)のおかげで
人間は庭園の主人となれるのだが、
鋤を使うことがなければ
彼が乾燥地帯から逃げ出す必要もまたなかったのだ。
__ Link __

父親よりも生活に適さない子どもが、
より子どもにふむきな世界に生れて来るようにするのが、
自然の復讐のしかたなのだ。
__ Link __

工作人(ホモ・ファーベル)なるものは
魔法使いの弟子になりはてることだってありえる。
専門化は彼の日常を複雑にし、
彼の活動から(彼を)疎遠なものにする力をもっている。
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進歩への惑溺(わくでき)は
誰もゴールに着いたことのないレースに
すべての人間を縛りつける力をもっているのだ。
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