名言ナビ



[ 名言 ]
夕方の「さよなら」はお互いの顔を見ないで、たとえば、空を見たりすることがある。
だから夕焼けの赤さだけが二人の心に残るのである。

[ 出典 ]
寺山修司[てらやま・しゅうじ]
(劇作家・詩人・歌人、1935〜1983)
『さよならの城』

ページ内メニュー

[ 関連キーワード ]

[ テーマ別名言 ]
別れ
恋・恋愛
太陽・日光

[ テーマ別今日の名言 ]
別れ
恋・恋愛
太陽・日光

 * * * * * * * * * *
星座別名言と運勢
血液型別名言と運勢

[ 全文・続き ]
〈全文〉
朝の「さよなら」は舌に残った煙草(たばこ)の味だ。
シーツの皺(しわ)。
モーニング・コーヒーのカップに沈んだ砂糖。
そしてなんとなく名残(なご)り惜しく、そのくせすこしばかりの自己嫌悪がともなう。
__ Link __

昼の「さよなら」は笑顔でできる。
すぐまた逢えるような気がする。
だが、一番はっきりと二人をへだてるのは昼の「さよなら」である。
涙は日が沈んでからゆっくりとあふれ出る。
__ Link __

夕方の「さよなら」は一匙(ひとさじ)のココアだ。
甘ったるく、そのくせにがい。
夜になったら、また二人は結びついてしまうかも知れないので、ひどく心にもないことを言って早く別れてしまう。
__ Link __

夕方の「さよなら」はお互いの顔を見ないで、たとえば、空を見たりすることがある。
だから夕焼けの赤さだけが二人の心に残るのである。
__ Link __

夜の「さよなら」は愛と同じくらい重たい。
人たちがみな抱きあっている時間に「さよなら」を言うのはつらいことである。
__ Link __


[ ランダム名言 ]
1.

2.

3.
( 堀田善衛 )

4.
( 映画『グレイスランド』 )


5.

6.

7.

8.

9.

10.

11.

12.

13.

14.
( ベルテ )

15.

16.

17.

18.
( 老舎 )

19.

20.
( チベットの格言 )

21.
( ホルセー )

22.

23.
( 作者不詳 )

24.

25.

26.

27.

28.
( ドラマ『キャットストリート』 )

29.

30.





LINK  LINK  LINK