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夕日・夕焼けに関する名言
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1.
夕陽はマジシャンだ。
黙って、眺めているだけで、いつしか気もちの奥まで、あかあかと明るくされてゆく。
やがて、ありふれた一日が、すばらしい一日に変わる。
ありふれた出来事が、すばらしい記憶に変わるのだ。
（ 長田弘 ）
（ Osada Hiroshi ）
2.
私たちをとりまくすべての美、
気づかれないような美に、
感謝の心を持ちなさい。
太陽の光、夕焼け、星、雲、木、人々に
感謝の心を持ちなさい。
（ オショー［オショウ］ ）
（ Osho ）
3.
夕陽を見ることができないとしたら、
人生には何の意味もない。
（ ウィリアム・ヘンリー・デイヴィス ）
（ William Henry Davies ）
4.
夕日とか菫(すみれ)の花とか風鈴とか美しい小鳥とか、
そういう凡庸な美に対する飽くことのない傾倒が、
女性を真に魅力あるものにするのである。
（ 三島由紀夫 ）
（ Mishima Yukio ）
5.
なるようにしかならないわ
悲しくしずむ夕日でも
あしたになれば昇るのよ
（ 遠藤周作 ）
（ Endou Shuusaku ）
6.
私は人生をあるがままに楽しむ。
たとえ救貧院に住んでいても、楽しい、胸が躍(おど)る、輝かしい人生が送れるはずだ。
夕日は富豪の大邸宅からも救貧院の窓からも、輝かしく照り返す。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
（ Henry David Thoreau ）
7.
お母さん達というのは、
子どもに文章や日記を書かせるために
わざわざ（夕陽を）「見ろ見ろ」と言う。
まず自分が、
夕陽がきれいなのを堪能して、
それから、
子どもにもお裾分けしてやろう
というぐらいでなきゃだめだ。
（ 亀村五郎 ）
8.
海を見にゆくということは、古来わたしたちの感受性を深く培ってきました。
海辺に立って、浜辺に座って、ただ海を見る。
遠くを見つめる、あるいは朝まだき、日の出を見に行く。
夕方海に落ちてゆく夕日を眺めにゆく。
（ 長田弘 ）
（ Osada Hiroshi ）
9.
夕陽を眺めるのに不要なものは一つだけ、むだなことばだ。
（ 長田弘 ）
（ Osada Hiroshi ）
10.
例えば夕陽がきれいなときに、
「ああ、夕陽がきれいだ」と（親が）子どもに言う前に、
自分がきれいだなあと思っていなければ、
子どもには伝わらない。
（ 亀村五郎 ）
11.
夕焼くる子らにやさしきことを言ふ
（ 三谷昭 ）
12.
夕日というのは不思議だ。
何気ない懐かしい記憶を不意に呼び覚まされることがある。
これは朝日では感じたことのない感覚である。
（ 漫画『天才柳沢教授の生活』 ）
（ Tensai Yanagisawa Kyouju ）
13.
泣きたいだけ泣き、笑いたいだけ笑うのは、
ただ子供たちだけが持っている特権だ。
小鳥とともに目をさますのも子供らである。
太陽とともにおどるのも子供らである。
落日の最後の光まで草の中をかけずりまわるのも子供らである。
光にめぐまれ、土の香りにめぐまれ、
やわらかな春の風にめぐまれるのも子供たちである。
（ 吉田絃二郎 ）
（ Yoshida Genjirou ）
14.
朝日は、やっぱり偉いんだね。
新鮮なんだね。
夕日は、どうも、少しなまぐさいね。
疲れた魚の匂いがあるね。
（ 太宰治 ）
（ Dazai Osamu ）
15.
末枯(うらがれ)にあらん限りの夕日かな
（ 岡淑子 ）
（ Oka Toshiko ）
16.
春の野に霞たなびきうら悲し
この夕影にうぐひす鳴くも
（ 大伴家持 ）
（ 【『万葉集』 ）
（ Ootomono Yakamochi ）
（ Manyoushuu ）
17.
夕焼は遠し街からも誰からも
（ 大木あまり ）
（ Ooki Amari ）
18.
草枯れて夕日もさむきものの一つ
（ 大野林火 ）
（ Oono Rinka ）
19.
薔薇熟れて空は茜(あかね)の濃かりけり
（ 山口誓子 ）
（ Yamaguchi Seishi ）
20.
何に逢ふ夕焼のこの曲り角
（ 金子敦 ）
（ Kaneko Atsushi ）
21.
夕陽を眺めて、むだなことばの要らない時間を静かに過ごす。
夏の日には、暮れなずむ景色の遠くに、夕陽を、こころゆくまで眺めたい。
（ 長田弘 ）
（ Osada Hiroshi ）
22.
夕方の「さよなら」は
お互いの顔を見ないで、
たとえば、空を見たりすることがある。
だから夕焼けの赤さだけが
二人の心に残るのである。
（ 寺山修司 ）
（ Terayama Shuuji ）
23.
看取りにも終る日のあり秋夕焼
（ 今井千鶴子 ）
（ Imai Chizuko ）
24.
夕日影町一ぱいのとんぼ哉(かな)
（ 小林一茶 ）
（ Kobayashi Issa ）
25.
油蝉死せり夕日へ両手つき
（ 岡本眸 ）
（ Okamoto Hitomi ）
26.
墜(お)ちてゆく　炎(も)ゆる夕日を股挟み
（ 三橋鷹女 ）
（ Mitsuhashi Takajo ）
27.
古傷にじんわり沁みてくる夕焼
（ 金子敦 ）
（ Kaneko Atsushi ）
28.
夕陽が美しいのは、
それが我々に失わせるすべてのもののせいなのである。
（ アントナン・アルトー ）
（ Antonin Artaud ）
29.
あるきはじめた今日の子の影くっきりと
明日の夕陽を押していく
（ 鳥海昭子 ）
（ Toriumi Akiko ）
30.
祭あはれ夕焼がさし月がさし
（ 下村槐太 ）
（ Shimomura Kaita ）

31.
ゆうやけこやけだれもかからぬ草の罠
（ 穴井太 ）
（ Anai Futoshi ）
32.
干梅(ほしうめ)の皺(しわ)たのもしく夕焼くる
（ 竹下しづの女 ）
（ Takeshita Sizunojo ）
33.
末枯(うらがれ)の夕日の前にゐる子かな
（ 大峯あきら ）
（ Oomine Akira ）
34.
ななかまど夕日より道走りだす
（ 永田耕一郎 ）
（ Nagata Kouichirou ）
35.
何もかも何故(なぜ)と聞く子と夕焼見る
（ 今井千鶴子 ）
（ Imai Chizuko ）
36.
峡深し夕日は花にだけ届く
（ 稲畑汀子 ）
（ Takeshita Sizunojo ）
37.
夕焼や　きのふのやうな少年期
（ 金子敦 ）
（ Kaneko Atsushi ）
38.
夕焼は一段低く空にあり
（ 河内静魚 ）
（ Kawauchi Shizuo ）
39.
赤と青闘つてゐる夕焼かな
（ 波多野爽波 ）
（ Hatano Souha ）
40.
金魚大鱗夕焼(ゆやけ)の空の如きあり
（ 松本たかし〔俳人〕 ）
（ Matsumoto Takashi2 ）

41.
永き日の末の夕日を浴び歩く
（ 大野林火 ）
（ Oono Rinka ）
42.
きちきちと冬夕焼に家縮む
（ 川口重美 ）
（ Kawaguchi Shigemi ）
43.
夕焼や裁かるゝごと木にもたれ
（ 川口重美 ）
（ Kawaguchi Shigemi ）
44.
使ひ鳩(ばと)かへる空みち夕焼けぬ
（ 大橋櫻坡子［大橋桜坡子］ ）
（ Oohashi Ouhashi ）
45.
桜の実夕日のなかに入りけり
（ 石田郷子 ）
（ Ishida Kyouko ）
46.
夕焼の向かうに今もブッセの詩
（ 深沢暁子 ）
（ Fukazawa Akiko ）
47.
美しきところへ沈む夏夕日
（ 河内静魚 ）
（ Kawauchi Shizuo ）
48.
下草(したくさ)を夕日の染むる彼岸かな
（ 深見けん二 ）
（ Fukami Kenji ）
49.
袋角(ふくろづの)夕陽を詰めて帰りけり
（ 澁谷道 ）
（ Shibuya Michi ）
50.
奥へ奥へ夕日を送り山眠る
（ 大野林火 ）
（ Oono Rinka ）

51.
還らざる者らあつまり夕空焚く
（ 穴井太 ）
（ Anai Futoshi ）
52.
空にまつかなうろこが跳ねる金曜日
（ 穴井太 ）
（ Anai Futoshi ）
53.
夕焼に押さるるやうに帰りけり
（ 入部美樹 ）
（ Irube Miki ）
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