上に立つ者の心得──
１）向かうところを明瞭に示せ。
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２）信を他の腹中に置け。

３）虚心坦懐、光風霽月(こうふうせいげつ)、是を是とし、非を非とせよ。

４）褒める時褒め、叱る時叱る。
忘れたり、遠慮したりするな。
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５）権謀は無策に劣る。
巧詐(こうさ)は拙誠(せつせい)にしかず。
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６）功を部下に推(お)し、責(せめ)を身に引け。
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７）金銭に恬淡(てんたん)たるべし。
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８）自然に導くを得ば、上の上なり。
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９）己に薄く、人にあつく、己に厳に、人に寛(かん)なれ。
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１０）長所を見て人を使え。
人は誰しも長所を有す。
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１１）愚痴と立腹と厭味(いやみ）とは人の上に立つ者の大禁物。
いいたきことあるも堪え得る雅量あるべし。
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１２）為すべきこと為すために、いかなる情実も、いかなる困苦もこれを排し、断乎として為すべし。
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１３）みだりに難(かた)きを責むるな。
ただし、泣いて責むべき場合あり。

１４）自分がまず研究して、確信を得よ。
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１５）広く意見を徴(ちょう)すべし。
部下の話は熱心に聞け。
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１６）部下の人事に熱心なれ。
人の世話はよくしてやれ。
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１７）その労するところを知り、よく、これをねぎらえ。
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１８）寡黙重厚(かもくじゅうこう)。
従容自若(しょうようじじゃく)。
眼眸厳正(がんぼうげんせい)。
挙止端正。

１９）よく休ませ得る者は、よく働かせ得る者なり。
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２０）人のことをわがこと程に思え。

２１）努めて失意逆境にある人をひきたてよ。
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２２）自他の職域を守り、これを尊重せよ。
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２３）知らざることは、あくまで知らずとなせ。
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２４）少なく言い、多く行え。
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２５）絶えず研究して一歩先んぜよ。
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２６）小庇(しょうひ)（＝小さな失敗）をもって大功(たいこう)を没すべからず。
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２７）部下に威張るな、部下の機嫌をとるな。
至誠一貫、正々堂々。
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２８）外柔内剛、柔(やわ)くとも一節あれ。

２９）事をなすには、腹をきめてかかれ。
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３０）上に立つ者は、部下をして己の最大の保護者たることを感ぜしめよ。
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３１）自分一人にて事をするな、任せて人を使え。
ただし、監督を怠らば、仕事をする人に張り合いがなくなる。
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３２）象徴を高く掲げ、衆心一致、精神の統一をはかれ。
中心の引力はあらゆる手段をつくして強固ならしむべし。
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