|
心のなかにもっている
(言葉にできない、言い表せない、かたちにならない)問題を、 自分でちゃんと指さすことができるかどうか。 そのことが 人の言葉との付きあい方の深さを決める。 長田弘[おさだ・ひろし]
(詩人、1939〜2015)
〈全文〉
心のなかにもっている問題がある。 心のなかに、 言葉にできない、 あるいは言葉に言い表せない、 かたちにならない 問題をもっている。 それは言葉でははっきりと言えないし、 かたちもはっきりとわからないけれども、 そこに問題があるということは、 はっきりと感じられるし、 はっきりと自覚してもいる。 そういう心のなかにもっている問題を、 自分でちゃんと指さすことができるかどうか。 そのことが人の言葉との付きあい方の深さを決める。 そう思うのです。 __ Link __ 自分ではなかなか気づかない。 実際にある言葉を口にして、 その言葉で何かを言い表そうとして、 どうしてもその言葉で言い表せない、 あるいはその言葉で言い切れない、 その言葉の外に余ってしまうものがあると感じる。 その感じをくぐるうちに、 自分の心のなかにある問題を発見する。 __ Link __ そのように、 言葉で言えない、 かたちはとりにくいけれども、はっきりそこにあると感じられる問題というものを、 一つずつ自分の心のなかに発見してゆくということが、 ひとが成長すること、歳をとるということだろうというふうに、 わたしは思っています。 __ Link __ 言ってみれば、 自分の心のなかにもっている問題の数というのは、 ちょうどその人の年齢にひとしいのではないか。 逆に言えば、 年齢というのは、 その人が自分の心のなかにもっている問題の数ときっとおなじだ、と思うのです。 __ Link __
1.
2.
( アヴリオン・ミチスン )
3.
4.
5.
6.
7.
8.
9.
10.
11.
12.
13.
14.
15.
16.
17.
18.
19.
20.
( ホセ・インヘニエロス )
21.
22.
23.
( T25 )
24.
25.
26.
27.
28.
29.
30.
31.
32.
33.
34.
35.
( 『ドン・ファン』 )
36.
【 リチャード・コッチ 】
【 ガブリエル・ガルシア=マルケス 】 【 ロイ・O・ディズニー 】 【 市川善彦 】 【 ゴットフリード・アウグスト・ビュルガー 】 【 トマス・ウルフ 】 【 ジョン・ダン 】 【 小椋佳 】 【 ダグマール・ヒラローヴァ 】 【 筒井康隆 】 【 ペテーフィ・シャンドル 】 【 勝谷誠彦 】 【 山下清 】 【 スチュワート・ワイルド 】 【 河竹黙阿弥 】 【 フリードリヒ・ハイエク 】 【 命を吐く 】
【 確信を持って断行 】 【 いろいろなことを学ぶ 】 【 不幸の始まり 】 【 魂の純化 】 【 熱狂的状況 】 【 失敗のリスクが高い 】 【 何をするか分からない 】 【 自分の内部 】 【 知恵の不足は愚行の父 】 【 世界に真実を投げかける 】 【 時は人を待たない 】 【 自分自身の顔をじっと見る 】
|