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人間の躰(からだ)は、
たとえ一椀の味噌汁を味わっただけで、 生き甲斐をおぼえるようにできている。 何と、ありがたいことだろう。 ありがたくて、また、はかないことだ。 池波正太郎[いけなみ・しょうたろう]
(小説家、1923〜1990) 『私の仕事』
〈全文〉
生きものの営みとは、 何と矛盾をふくんでいることだろう。 生きるために食べ、眠り、食べつつ生きて、 確実に、これは本当の死を迎える日へ近づいてゆく。 おもしろくて、はかないことではある。 __ Link __ それでいて人間の躰(からだ)は、 たとえ一椀の味噌汁を味わっただけで、 生き甲斐をおぼえるようにできている。 何と、ありがたいことだろう。 ありがたくて、また、はかないことだ。 __ Link __
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