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今日の
日本の文豪の名言
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4月2日
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1.
この世の中では、他人から見て、可笑しくないほど深刻なことは、あんまりないと考えてよろしい。
人の自殺だって、大笑いのタネになる。
荷風先生の三千万円かかえての野垂れ死にだって、十分、他人にはユーモラスである。
(
三島由紀夫
)
2.
何かにつけて青春が未来を喋々(ちょうちょう)するのは、ただ単に彼らがまだ未来をわがものにしていないからにすぎない。
何事かの放棄による所有、それこそは青春の知らぬ所有の秘訣だ。
(
三島由紀夫
)
3.
花が咲いたら其(そ)れをば二人同じような心持で眺めたい。
蝶が飛んだら二人して其れを追いたい。
然(しか)らずば花が咲いても蝶が飛んでも、世は枯葉の翻(ひるがえ)る秋の夕暮に均(ひと)しいではないか。
(
永井荷風
)
4.
男と女とが互いに相手を箒(ほうき)とし、味噌漉(こ)しとし、乳母車とし、貯金箱とし、ミシン機械とし、日用の勝手道具と考える時、もはや必要から別れがたく、夫婦の実の愛情が生ずるのである。
(
萩原朔太郎
)
5.
取らねばならぬ経過は泣いても笑っても取るのが本統だ。
(
志賀直哉
)
6.
自分で自分を裁くのは高慢だ。
本当に謙虚な人間なら、他人をも裁きはしないし、自分を裁くこともしないだろう。
(
山本周五郎
)
7.
女性は先天的に愛の天才である。
どんなに愚かな身勝手な愛し方をする女でも、
そこには何か有無を言わせぬ力がある。
(
三島由紀夫
)
8.
友を得るに急なる勿(なか)れ。
親友は自然に得る者なり。
(
国木田独歩
)
9.
自分を生んだから自分の母だ、母だから自分を育てたのだ。
そこで親子の情があれば真実の親子であるが、無ければ他人だ。
(
国木田独歩
)
10.
健全なる理性は命令している。
──「爾(なんじ)、女人(にょにん)を近づくる勿(なか)れ。」
しかし健全なる本能は全然反対に命令している。
──「爾、女人を避くる勿れ。」
(
芥川龍之介
)
11.
恨みも憎しみも火上の氷
(
幸田露伴
)
12.
果実の熟する如く機熟して相会うところに、真の友情あり。
(
国木田独歩
)
13.
老夫妻の間の友情のようなものは、友情のもっとも美しい芸術品である。
(
三島由紀夫
)
14.
鍍金(めっき)を金に通用させようとする切ない工面より、真鍮(しんちゅう)を真鍮で通して、真鍮相当の侮蔑を我慢する方が楽である。
(
夏目漱石
)
15.
人間のためと言いましても、自分のすぐ隣にいる人から始めるよりほかに仕方がない。
(
島崎藤村
)
16.
人の一生は曲がり角だらけだ。
(
山本周五郎
)
17.
人間は生き、人間は堕ちる。
そのこと以外の中に人間を救う便利な近道はない。
(
坂口安吾
)
18.
けふ(=きょう)はえびのように悲しい
(
室生犀星
)
19.
わたしは良心を持っていない。
わたしの持っているのは神経ばかりである。
(
芥川龍之介
)
20.
女を慕(しと)うて死ぬという事は、いろいろの死に方のうちで最も楽しい死に方である。
(
谷崎潤一郎
)
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