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101.
もし犬を見て、我が事のような興奮や愛情を感じられなければ、あなたは猫であるに違いない。
（ 作者不詳 ）
102.
「もし生まれ変わるなら、男に生まれたい？
　それとも、女に生まれたい？」と聞かれたら、私は「猫に生まれたい」と答えるだろう。
（ 七瀬音弥 ）
（ Nanase Otoya ）
103.
女と猫は自らのやりたいようにやる。
男と犬はリラックスして受け入れようとする。
（ ロバート・A・ハインライン ）
（ Robert A. Heinlein ）
104.
猫に小判というが
あわれ人間は
その小判に目がくらむ
（ 榎本栄一 ）
（ Enomoto Eiichi ）
105.
惨めさから抜け出す慰めは２つある。
音楽と猫だ。
（ シュバイツァー ）
（ Albert Schweitzer ）
106.
人は犬を飼うことができる。
しかし、人を飼うのは猫だ。
猫たちは人間が便利な家畜であることに気が付いている。
（ ジョージ・ミケシュ ）
107.
ニューギニアやエジプトはネコがきたないんですよ。
ネコいじめがひどいんです。
ネコを見るとその国の文化がわかります。
ペットから幸福を観察することができるわけです。
（ 水木しげる ）
（ Mizuki Shigeru ）
108.
私は持ちたい。
理解ある妻と
本の間を歩き回る猫と、
それなしにはどの季節も生きていけない友達と。
（ ギヨーム・アポリネール ）
（ Guillaume Apollinair ）
109.
猫老いていよよ賢(かしこ)し簟(たかむしろ)
（ 市川葉 ）
（ Ichikawa You ）
110.
叱られて目をつぶる猫春隣
（ 久保田万太郎 ）
（ Kubota Mantarou ）
111.
一匹は見えで鳴きけり猫の恋
（ 高浜虚子 ）
（ Takahama Kyoshi ）
112.
うき友にかまれてねこの空ながめ
（ 向井去来 ）
（ Mukai Kyorai ）
113.
籐椅子やあるじの留守の猫ぶとん
（ 久保より江 ）
（ Kubo Yorie ）
114.
（しっと）
犬や猫のそれは可憐なのに
どうして人間のは醜いのか
遠き大望に、近き一歩の間に
この醜さの入る隙を置くな
（ 曾宮一念 ）
（ Somiya Ichinen ）
115.
子猫すでに愛憎わかつ爪を立て
（ 行方克巳 ）
（ Namekata Katsumi ）
116.
何もかも知つてをるなりかまど猫
（ 富安風生 ）
（ Tomiyasu Fuusei ）
117.
冬籠(ふゆごもり)子猫に情をかけにけり
（ 鈴木真砂女 ）
（ Suzuki Masajo ）
118.
抱き上げて子猫こんなに軽いとは
（ 金子敦 ）
（ Kaneko Atsushi ）
119.
六月猫が曲つた方へ曲らう
（ 川口重美 ）
（ Kawaguchi Shigemi ）
120.
聖人面(づら)して猫の爪。
（ スペインのことわざ・格言 ）
（ Spain saying ）
121.
猫の子の巾着(きんちゃく)なぶる涼み哉(かな)
（ 向井去来 ）
（ Mukai Kyorai ）
122.
神様のお造りになったすべてのもののなかで、たった一つだけ、革ひもの奴隷にならないものがある。
それは、ネコだ。
もし人間をネコと交配させることができたら、人間はもっと良くなるだろう。
しかしそれでは、ネコが堕落する。
（ マーク・トウェイン ）
（ Mark Twain ）
123.
夫に出ていってもらった。
うちの猫が夫にアレルギーだったので。
（ 作者不詳 ）
124.
どれだけ多くの時間をかけても、
猫との良き思い出は消えない。
どれだけ多くのテープを使おうと、
ソファに残されたネコの毛は取り除けない。
（ レオ・ドウォーケン ）
125.
猫は、ネズミを愛し、犬を嫌い、人間を保護下におく小型のライオンである。
（ オリヴァー・ハーフォード ）
（ Oliver Herford ）
126.
ほうき星は猫に似ている。
どちにも尻尾があり、自分の欲するままに行動する。
（ デヴィッド・レヴィ ）
127.
猫に崇敬の念を抱くことは、
美的感性への入り口である。
（ エラズマス・ダーウィン ）
128.
犬は飼い主におもねるが、猫には飼い主がおもねる。
（ ジョージ・ミケシュ ）
129.
猫はミステリアスな存在だ。
彼らの頭の中には、我々が気付くこともできないものが、去来している。
（ ウォルター・スコット ）
（ Walter Scott ）
130.
動物の中で、猫はシルクハットにフロックコートを身にまとい、自分のペースで仕事を片付ける政治家だ。
犬は、リーダーの後について、従順にこつこつと働く小作農だ。
（ ロバート・スターンズ ）

131.
ああ、猫と同じくらいミステリアスな作品を書けたらいいのに…。
（ エドガー・アラン・ポー ）
（ Edgar Allan Poe ）
132.
窓あけて猫呼ぶ聲(こえ)の朧(おぼろ)かな
（ 久保より江 ）
（ Kubo Yorie ）
133.
猫と人間の交友関係が結ばれると、
その人の人生はリッチになり、
長生きになる。
なぜなら、
自分が飼い猫よりも長く生きようとするようになるからである。
（ 森村誠一 ）
（ Morimura Seiichi ）
134.
四匹飼えば千句与えよ春の猫
（ 寺井谷子 ）
135.
猫は地上に舞い降りた精霊に違いない。
猫は、落ちることなく雲の上を歩くことができるだろう。
（ ジュール・ヴェルヌ ）
（ Jules Verne ）
136.
猫の目を見る。
犬の目を見る。
私の心の濁りを見られている。
（ 西岡光秋 ）
（ Nishioka Koushuu ）
137.
猫は人間に対する意見を持っている。
ほとんど何も言わないが、
全部を聞かないほうがいいのは確かである。
（ ジェローム・K・ジェローム ）
（ Jerome K. Jerome ）
138.
トラを抱きしめる喜びを知りたがる人間のために、神はネコをお創りになった。
（ フェルナンド・メリー ）
139.
札つきなら、かえって安全でいいじゃないの。
鈴を首にさげている子猫みたいで可愛らしいくらい。
札のついていない不良が、こわいんです。
（ 太宰治 ）
（ Dazai Osamu ）
140.
一ぴきのねこと
友だちになれたら
ちがってくる　何かが
もっと自由になれるかもしれない
（ 長田弘 ）
（ Osada Hiroshi ）

141.
猫の子の花をくはへる朝楽し
（ 池内友次郎 ）
（ Ikenouchi Tomojirou ）
142.
猫派の人間は、
その自由を猫に束縛される。
（ 森村誠一 ）
（ Morimura Seiichi ）
143.
秋日(あきび)濃し猫の形に猫の影
（ 宇多喜代子 ）
（ Uda Kiyoko ）
144.
しがみつく子猫胸よりはがすなり
（ 岩田ふみ子 ）
（ Iwata Fumiko ）
145.
恋猫をあはれみつゝもうとむかな
（ 高浜虚子 ）
（ Takahama Kyoshi ）
146.
蚊屋釣りていれゝば吼(ほえ)る小猫かな
（ 宇白 ）
147.
俳諧の昼のふかみに猫の恋
（ 下村槐太 ）
（ Shimomura Kaita ）
148.
陽を受けて椿と猫の微睡(まどろみ)ぬ
（ 小栗釣月 ）
149.
猫の子のふにやふにやにしてよく走る
（ 大木あまり ）
（ Ooki Amari ）
150.
露(つゆ)なめて白猫いよよ白くなる
（ 能村登四郎 ）
（ Nomura Toshirou ）

151.
絶対に反論できない文法で
猫が世界へ手招きをする
（ 片岡聡一 ）
（ Kataoka Souichi ）
152.
猫の子の名なしがさきにもらはれし
（ 久保より江 ）
（ Kubo Yorie ）
153.
子猫にも後姿のありにけり
（ 宇多喜代子 ）
（ Uda Kiyoko ）
154.
葱(ねぎ)切るや猫の手消えし障子穴
（ 大橋櫻坡子［大橋桜坡子］ ）
（ Oohashi Ouhashi ）
155.
耳までも賢さうなる子猫かな
（ 高田風人子 ）
156.
猫は、時と共に価値を高めるヴィンテージ・ワインのようだ。
（ キャロル・ウィルボーン ）
（ Carole Wilbourn ）
157.
寓話作家が描くように
動物がしゃべれるとしたら、
犬は、ぶっきらぼうで、
遠慮なくものを言う正直者だろうが、
猫は、余計な言葉は一言たりとも口にしない、
という希有な才能を持っていることだろう。
（ フィリップ・ギルバート・ハマトン ）
（ Philip Gilbert Hamerton ）
158.
猫の躾(しつけ)は難しいと言われた。
とんでもない。
私の場合、２日で猫に躾けられてしまった。
（ ビル・ダナ ）
159.
猫は魚を食べたいが、
足をぬらすのは嫌だ。
（ イギリスのことわざ ）
（ UK saying ）
160.
雪の国猫鳴いてゆく方に春
（ 村越化石 ）
（ Murakoshi Kaseki ）

161.
猫が教えてくれることのなかで、最も大きなことは、
「眠る」ことの大切さである。
人生は眠ることに尽きる！
と猫は言っている。
いや、そんなことを言うはずはないのだが、
眠っているときの猫の顔ほど、可愛いものはない。
（ 佐々木幹郎 ）
（ Sasaki Mikirou ）
162.
猫のように
足を投げ出して　寝る
それだけでいい
愛するというのは　そういうことだ
眠って　眠って
この世が無くなってもいい
忘れることにした
でも　愛している　いまを
（ 佐々木幹郎 ）
（ Sasaki Mikirou ）
163.
逃げることもう身につけてゐる子猫
（ 稲畑汀子 ）
（ Inahata Teiko ）
164.
猫の愛より偉大なギフトがあろうか。
（ チャールズ・ディケンズ ）
（ Charles Dickens ）
165.
猫を飼うことはできても、
支配することはできない。
（ ケイト・サンボーン ）
166.
ネコを嫌いな人は、来世ではネズミとして戻ってくる。
（ フェイス・レズニック ）
167.
無名であることの誇りこそが、
おろかな人間たちのあいだで生きるすべての猫たちに、
つねに独自の威厳をもたらしてきた。
（ 長田弘 ）
（ Osada Hiroshi ）
168.
猫はどの猫もかならず、お気に入りの場所をもっていて、その場所は季節が変わるごとに変わりますが、一度そこときめたら、どんなときもここときめた、そのお気に入りの場所に落ち着いています。
（ 長田弘 ）
（ Osada Hiroshi ）
169.
恋猫の帰り来ぬ風邪の枕もと
（ 久保より江 ）
（ Kubo Yorie ）
170.
短夜(みじかよ)や膝に重たき親子猫
（ 久保より江 ）
（ Kubo Yorie ）

171.
花菜摘む畦(あぜ)に背負籠(しょいかご)なかに猫
（ 細見しゅこう ）
（ Hosomi Shukou ）
172.
恋猫の体つめたくして帰る
（ 鳥居三朗 ）
（ Torii Saburou ）
173.
捨仔猫地に手をついてもうこれまで
（ 中村草田男 ）
（ Nakamura Kusatao ）
174.
猫の子に障子のうちもよき日和
（ 下村槐太 ）
（ Shimomura Kaita ）
175.
猫は床が水であるかのように
体を投げ出す。
（ ウィリアム・ライアン・フェルプス ）
（ William Lyon Phelps ）
176.
猫を尊重することは
美的感性の第一歩である。
実用性がすべての判断基準となる文化的段階においては、
人間は犬を好む。
（ エラズマス・ダーウィン ）
177.
もし動物が話せるとしたら、
犬は遠慮なく物を言い、
うっかり口をすべらせるような手合いだが、
猫は、余計はことは決して口にしないという、
稀に見る気品を備えていることだろう。
（ マーク・トウェイン ）
（ Mark Twain ）
178.
犬は、猫の方が利口だと本能的に知っている。
だから、家に猫がやって来ると憤慨するのだ。
（ エリック・ガーニイ ）
179.
白猫の見れども高き帰燕(きえん)かな
（ 飯田蛇笏 ）
（ Iida Dakotsu ）
180.
犬は自分を人間だと思っている。
猫は自分を神だと思っている。
（ 作者不詳 ）

181.
そんなに悲劇的にならなくたって、
（好きな相手が）イヌでもネコでもいいじゃない。
大切なのは、
誰かを好きになることですよ。
（ 『ムーミンシリーズ』（トーベ・ヤンソン） ）
（ トーベ・ヤンソン ）
（ Moomin Series ）
（ Tove Jansson ）
182.
テロリズムとは、ネズミがネコを噛むという意味です。
（ 永六輔 ）
（ Ei Rokusuke ）
183.
私が猫好きなのは、
家で過ごす方が好きだからだ。
そして（飼っているうちに）次第に、
猫が家の一部に思えてくる。
（ ジャン・コクトー ）
（ Jean Cocteau ）
184.
私は（ねこに）鰯(いわし)を一尾なげてやった。
ねこは逃げ腰をつかいながらもたべたのだ。
私の胸は浪(なみ)うった。
わが恋は容(い)れられたり。
（ 太宰治 ）
（ Dazai Osamu ）
185.
子猫の名いまだ決まらず雨止まず
（ 宇多喜代子 ）
（ Uda Kiyoko ）
186.
ひとを待つ間に猫の子に名を授け
（ 宇多喜代子 ）
（ Uda Kiyoko ）
187.
頭をふりて身をなめ粧(よそお)ふ月の猫
（ 中村草田男 ）
（ Nakamura Kusatao ）
188.
秋風にやりし子猫のたより聞く
（ 久保より江 ）
（ Kubo Yorie ）
189.
まどろめば腹に乗りくる猫なりき
もう一度抱き荼毘(だび)師にわたす
（ 上田英司 ）
190.
ぬかるみに来て恋猫に見入らるる
（ 太田鴻村 ）
（ Oota Kouson ）

191.
竃猫(かまどねこ)打たれて居(お)りし灰ぼこり
（ 中村汀女 ）
（ Nakamura Teijo ）
192.
竃猫(かまどねこ)忘れゐしゆゑ腹立てぬ
（ 中村汀女 ）
（ Nakamura Teijo ）
193.
猫は、どこに座れば不便になってしまうか、その正確な場所を数学的に計算できる。
（ パム・ブラウン ）
194.
この世でどう猫に接するかが、
天国でのステータスを決める。
（ ロバート・A・ハインライン ）
（ Robert A. Heinlein ）
195.
猫なればこそ、
王様をジロジロ眺めることができる。
（ イギリスのことわざ ）
（ UK saying ）
196.
猫も当然男の親友になれるが、
猫はそれを認めてはくれない。
（ ルイス・J・カミュティ ）
（ Louis J. Camuti ）
197.
たとえば猫の場合だが、彼らは黙して語らない。
その代わり深く考え、さまざまに思いをめぐらせる。
（ アンドリュー・ラング ）
198.
犬は主人を持ち、
猫はスタッフを持つ。
（ 作者不詳 ）
199.
猫は美しい王女になっても、鼠を捕ることをやめない。
（ カール・ルートヴィヒ・ベルネ ）
（ Karl Ludwig Berne ）
200.
知性ある人間は、
猫の前で得意満面をつくったりはしない。
猫ほど見事にそれを無視する生き物はいないからである。
（ イポリット・テーヌ ）
（ Hippolyte Taine ）

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