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流れに沿って泳ぐのは死んだ魚だけだ、
ということを決して忘れないように。 マルコム・マゲリッジ
[マルコム・マガリッジ] (イギリスのジャーナリスト・作家、1903〜1990) (ver.1)
常に心せよ。 流れに逆らうことなく漂う魚は、 既に死んでいるのだ。 「流れに沿って泳ぐのは死んだ魚だけだ」を人間に置き換えれば、「流れに沿って生きるのは死んだ人間だけだ」ということになります。
そして、「流れに沿って生きる」とは、流行や周りの雰囲気に合わせて生きるということです。 ■例えば、流行に関しては、よく「流行遅れ」「時代遅れ」という言葉が使われます。 そこには、流行や時代についていけていない「どん臭い奴」という意味が込められています。 要するに悪口です。 だから人は、「流行おくれ」「時代遅れ」と言われたくなくて、ファッション誌やトレンド誌を読みあさり、必死でついていこうとするのです。 もっとも、そのような人が大勢いるおかげで、ファッション業界は潤い、またその他の消費も刺激されて、資本主義社会は発展していくという現実はあります。 ■しかし、「流行に遅れ」「時代遅れ」にならないでいることに、どれだけ意味があるのでしょう? 「仲間はずれにされない」「後ろ指をささない」という点では、確かに「意味」はあるのかもしれません。 しかし、かなり後ろ向きな動機です。 そんな理由の為に、目まぐるしく変わる流行を絶えず追いかけ続けて、お金も、時間も、エネルギーも大量に使ってしまう。 そんな人生に、一体何が残るでしょう? そもそも、たかが流行や時代に後れたぐらいで、仲間はずれにしたり、後ろ指をさすような「集団」に所属する価値があるのでしょうか? 私は全くないと思います。 ■私には、流行を追いかけている人は、むしろ「何か」に追いかけられていて、逃げ続けているだけのような気がするのです。 「何か」とは、その人が本来向き合わなければならない「大切な何か」です。 それは「人生そのもの」と言ってもいいかもしれません。 人は「人生」と向き合うのが怖くて、または、向き合うのが面倒なので、「流行を追いかける」という建前をとりながら、必死で「自分の人生」から逃げているのです。 ■私は、流行を一切追うなと言っている訳ではありません。 流行の中には、美しいもの、面白いもの、楽しいものなど、魅力的なものがあります。 適度な範囲で楽しめばいい。 しかし、流行とは所詮、他人が作り出したもの。 あなたの「生み出したもの」でも「所有物」ではありません。 だから、流行について行っても、本当の意味で評価される訳ではありません。 しかも、流行はすぐに別のものに取って代わられます。 つまり、流行は一過性の単なる「お遊び」としての価値しかないのです。 その程度のものに、自分の大切なお金、時間、エネルギーを使い過ぎるのは、それこそ「浪費」以外の何ものでもないのです。 ■一方、「人生」にお金、時間、エネルギーを注ぎ込めば、それは必ず何らかの「形」や「評価」となって帰ってきます。 それは、他の誰のものでもない「あなたオリジナルのもの」であり「あなたの所有物」なのです。 人が簡単に真似できるようなものでなく、しかも永続性があります。 このように、「人生への投資」は決して無駄にはならないのです。 ■川の魚にとって、流れに身を任せるのは、ほとんど力を使わないので、実に「楽ちん」な生活です。 ところが、そのままで流されていくと、海まで行き着いてしまいます。 もちろん川魚は海では暮らせません。 だから、川魚は流れに逆らって泳いで、「自分のポジション」を確保するのです。 ■人間についても同様です。 流行や周りの雰囲気に合わせるのは「楽ちん」です。 しかし、そのまま、それらに流され続けたら、結局何も残りません。 「空虚な人生」が待っているだけです。 人生において「流され続ける」ことは、既に死んだも同然なのです。 ■流行や周りに流されてるなぁと感じたら、できるだけ流れに逆らってみましょう。 流れに逆らう体力が無ければ、せめて、体の向きを下流ではなく上流に向けてみる。 たった、それだけでも、周りの風景が違って見えるのです。 そして、ゆっくりでいいから、少しずつでいいから、上流に向かって泳ごうともがいてみる。 それを繰り返していくうちに、流れをさかのぼる体力がついてくるはずです。 これなれば怖いものなしです。 一時的に流されても、またさかのぼればいい。 「自分のポジション」を自分で自在に決められることこそ、「本当の自由」であり、「有意義な人生」につながるのです。
(七瀬音弥:ななせおとや)
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( 仏典『雑法蔵経』 )
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( バーナード・ファウバー )
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( リチャード・ブロディ )
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