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(食べもの屋というものは)
まあ、中へ入った場合、 まず便所がきれいな店じゃなかったら駄目だね。 宿屋でもそうですよね。 結局、「神経のまわりかた」ということでしょう。 ほかのどんな仕事でも同じだけど、 そういうところまで神経がまわっていないと、 出すものだって当然、 神経がまわってこないですよ。 池波正太郎[いけなみ・しょうたろう]
(小説家、1923〜1990) 『男の作法』 ※標題文の「(食べもの屋というものは)」は前段部より補足
〈前文〉
食べもの屋というものは、 まあどんな店でもそうだけど、 店構えを見ればだいたいわかっちゃう。 いまはもう昔と違って、 どこも同じような店構えになっちゃったから わかりにくくなっちゃったけれども、 それでもだいたいわかりますよ。 でも、こればかりは口で言えないやね。
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