今日我が国で普通に自由詩と呼んでる文学中での、
特に秀れてやや上乗(じょうじょう)のもの ――不出来のものは純粋の散文で、節奏もなければ芸術美もない―― は、西洋詩家の所謂(いわゆる)散文詩に該当するわけである。 萩原朔太郎[はぎわら・さくたろう]
(大正〜昭和の詩人・作家、1886〜1942) 散文詩集『宿命』 序に代へて「散文詩について」 【 萩原朔太郎の名言 】
※原文漢字表記は、「文學(ぶんがく)」「全體(ぜんたい)」「音樂(おんがく」「香氣(こうき)」「藝術(げいじゅつ)」「觀念(かんねん)」「我が國(くに)」「上乘(じょうじょう)のもの」「不出來(ふでき)」「純粹(じゅんすい)」「該當(がいとう)」「異なる點(てん)」「哲學(てつがく)」「詩學(しがく)」「當(あた)る」
〈全文〉
散文詩とは何だらうか。 西洋近代に於(お)けるその文学の創見者は、 普通にボードレエルだと言はれてゐるが、 彼によれば、 一定の韻律法則を無視し、 自由の散文形式で書きながら、 しかも全体に音楽的節奏が高く、 且(か)つ芸術美の香気が高い文章を、 散文詩と言ふことになるのである。 __ Link __ そこでこの観念からすると、 今日我が国で普通に自由詩と呼んでる文学中での、 特に秀れてやや上乗(じょうじょう)のもの ――不出来のものは純粋の散文で、節奏もなければ芸術美もない―― は、西洋詩家の所謂(いわゆる)散文詩に該当するわけである。 __ Link __ しかし普通に散文詩と呼んでるものは、 さうした文学の形態以外に、 どこか文学の内容上でも、 普通の詩と異なる点があるやうに思はれる。 ツルゲネフの散文詩でも、 ボードレエルのそれでも、 すべて散文詩と呼ばれるものは、 一般に他の純正詩(抒情詩など)に比較して、 内容上に観念的、思想的の要素が多く、 イマヂスチツクであるよりは、 むしろエツセイ的、哲学的の特色を多量に持つてる如く思はれる。 そこでこの点の特色から、 他の抒情詩等に比較して、 散文詩を思想詩、またはエツセイ詩と呼ぶこともできると思ふ。 __ Link __ つまり日本の古文学中で、 枕草子とか方丈記とか、または徒然草とかいつた類のものが、 丁度西洋詩学の散文詩に当るわけなのである。
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