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[ 名言 ]
人間の内部は、見通しの利かぬものだ。
そんな事なら誰も言うが、
人間がお互いの眼に見透しのものなら、
その途端に、
人間は生きるのを止(や)めるだろう。

[ 出典 ]
小林秀雄[こばやし・ひでお]
(文芸評論家、1902〜1983)
「良心」
『小林秀雄全作品 第23集:考えるヒント 上』(新潮社刊)に収載

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[ 全文・続き ]
〈全文〉
人間の良心に、
外部から近づく道はない。
無理にも近づこうとすれば、
良心は消えてしまう。
これはいかにも不思議な事ではないか。
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人間の内部は、見通しの利かぬものだ。
そんな事なら誰も言うが、
人間がお互いの眼に見透しのものなら、
その途端に、
人間は生きるのを止(や)めるだろう。
__ Link __

何という不思議か、
とは考えてみないものだ。
恐らくそれは、
あまりに深い真理であるが為であろうか。
ともあれ、良心の問題は、
人間各自謎を秘めて生きねばならぬ
という絶対的な条件に、
固く結ばれている事には間違いなさそうである。
仏は覚者(かくしゃ)だったから、
照魔鏡(しょうまきょう)などというろくでもないものは、
閻魔(えんま)に持たしておけばよいと考えたのであろう。


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