男なら日ィ暮れ腹減りの腰弁になるな。 日が暮れるから、腹が減る。 腹が減るから食べる。 それも変り栄(ば)えのしないものを。 また日が暮れる。 腹が減る、食べる……。 何もしない、何事も起らない── そんなあてがい扶持(ぶち)の人生が、 いちばんつまらん。
城山三郎[しろやま・さぶろう] (昭和の小説家、経済小説の開拓者、1927〜2007) 『学・経・年・不問』
〈原文表記〉 おれのおふくろが、 いちばん軽蔑してた生き方だ。 男なら日ィ暮れ腹減りの腰弁になるなと言ってな。 (中略) そんなあてがい扶持(ぶち)の人生が、 いちばんつまらんというんだな。
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