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蘭学(らんがく)の先駆者たちがたった一語の意味を判読し発見するまでに費やした辛苦とそれを発見したときの愉悦とは今から見れば滑稽にも見えるであろうが、また一面には実にうらやましい三昧(ざんまい)の境地でもあった。
寺田寅彦[てらだ・とらひこ]
(明治〜昭和の物理学者・随筆家・俳人、1878〜1935) 「読書の今昔」 『東京日日新聞』(昭和7年1月)
〈全文〉
いずれにしても無批判的な多読が人間の頭を空虚にするのは周知の事実である。 __ Link __ 書物のなかったあるいは少なかった時代の人間のほうがはるかに利口であったような気もするが、これは疑問として保留するとして、書物の珍しかった時代の人間が書物によって得られた幸福の分量なり強度なりが現代のわれわれのそれよりも多大であったことは確かであろう。 __ Link __ 蘭学(らんがく)の先駆者たちがたった一語の意味を判読し発見するまでに費やした辛苦とそれを発見したときの愉悦とは今から見れば滑稽にも見えるであろうが、また一面には実にうらやましい三昧(ざんまい)の境地でもあった。 __ Link __ それに比べて、求める心のないうちから嘴(くちばし)を引き明けて英語、ドイツ語と咽喉仏(のどぼとけ)を押し倒すように詰め込まれる今の学童は実にしあわせなものであり、また考えようではみじめなものでもある。 __ Link __
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