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(年をとったら)
自分(の未来)ではなく これから育っていく幼い生命が、 未来の場でどのように守られ、 いかに成長していくかに 気を配らねばなるまい。 黒井千次[くろい・せんじ]
(小説家、1932〜) 『老いの味わい』 ※「(年をとったら)」「(の未来)」は七瀬音弥による補足
〈全文〉
(年をとったら)あまり、 未来の場に自分がいないことを 気にかけぬほうがよいのかもしれない。 __ Link __ 自分(の未来)ではなく これから育っていく幼い生命が、 未来の場でどのように守られ、 いかに成長していくかに 気を配らねばなるまい。 __ Link __ ──その時、こちらはもう生きてはいないだろうけどね…… などと歪(ゆが)んだ笑いを浮かべて 拗(す)ねているゆとりはあるのだろうか。
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絡みつく相手がいないと生きられないのに、
ひとたび抱きしめたらその相手を覆い尽くしてしまう。 加減というものを知らず、 相手を束縛したいという欲望だけが肥大化してゆく。 蔦(つた)は、飽くなき寂しさの権化だ。
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( 山本猛夫 )
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