|
(物事の)味は説明したところで他の人にわかるものではない。
味わうのはそれぞれの当人なのであるから、 当人が味わうはたらきをしない限り、 ほかからはなんともいたし方がない。 和辻哲郎[わつじ・てつろう]
(哲学者・倫理学者、1889〜1960) 随筆『露伴先生の思い出』 〈全文〉
関東大震災の前数年の間、先輩たちにまじって露伴先生から俳諧の指導をうけたことがある。 その時の印象では、先生は実によく物の味のわかる人であり、またその味を人に伝えることの上手な人であった。 俳句の味ばかりでなく、釣りでも、将棋でも、その他人生のいろいろな面についてそうであった。 そういう味は説明したところで他の人にわかるものではない。 味わうのはそれぞれの当人なのであるから、当人が味わうはたらきをしない限り、ほかからはなんともいたし方がない。 __ Link __ 先生は自分で味わってみせて、その味わい方をほかの人にも伝染させるのであった。 たとえばわかりにくい俳句などを「舌の上でころがしている」やり方などがそれである。 わかろうとあせったり、意味を考えめぐらしたりなどしても、味は出てくるものではない。 だから早く飲み込もうとせずに、ゆっくりと舌の上でころがしていればよいのである。 そのうちに、おのずから湧然(ゆうぜん)として味がわかってくる。 __ Link __ そういうやり方が、先生と一座していると、自然にうつってくるのであった。
1.
2.
3.
4.
( 吉田武 )
5.
6.
7.
8.
9.
10.
11.
12.
13.
14.
15.
16.
17.
18.
19.
20.
21.
22.
23.
24.
25.
26.
( 映画『列車に乗った男』 )
27.
28.
29.
30.
31.
32.
33.
34.
35.
36.
【 桂信子 】
【 森三樹三郎 】 【 大森荘蔵 】 【 大原祥督 】 【 吉村玲子 】 【 橋本喜夫 】 【 高柳重信 】 【 大橋俊彦 】 【 一ノ瀬道子 】 【 アルノルト・シェーンベルク 】 【 村越化石 】 【 赤羽正行 】 【 石川桂郎 】 【 吉野源三郎 】 【 中村明 】 【 坂井泉水 】 【 岡田暁生 】 【 江戸英雄 】 【 森本孝 】 【 漫画『リアル』 】 【 深作欣二 】 【 イヴ・シャンピ 】 【 青木省三 】 【 ロベール・ブレッソン 】 【 ウェルギリウス 】 【 東ちづる 】 【 周恩来 】 【 今東光 】 【 ジョン・ラスキン 】 【 『春秋左氏伝』 】 【 ロングフェロー 】 【 岡本喜八 】 【 古山高麗雄 】 【 タイガー・ウッズ 】 【 ルチアーノ・ガウチ 】 【 アニメ『交響詩篇エウレカセブン』 】 【 あきらめられない煩悩 】
【 無心で全力投球 】 【 病気になった時 】 【 12年 】 【 歴史のない国 】 【 一見複雑 】 【 洒落の達人 】 【 支配力を及ぼす 】 【 済んだこと 】 【 ショッキングな報道 】 【 人生の薬味 】 【 画一的価値 】 【 ツケを払う 】 【 卑しい仕事 】 【 仕組む(組み込む) 】 【 会社が困る 】 【 被害妄想を克服 】 【 何も奪われていない人 】 【 自分自身を好きになりたい 】 【 他人に好かれる方法 】 【 戦争は悲劇 】 【 機会の中に困難を見出す 】 【 野生の虎 】 【 普通の人の苦しみ 】 【 機会を粗末にしない 】 【 生徒の知らないこと 】 【 人間に対する知識の不足 】 【 周りの人が先生 】 【 情熱の炎 】 【 古人の跡 】 【 知らず知らず巻き込まれる 】 【 明けない夜はない 】 【 根本的な現象 】 【 愛想を振りまく 】 【 変わらない本質を想定 】 【 秘密を漏らしたくなる 】
|