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甘やかしというのは、それをするおとなの側にわがままがある。
自分がかわいがりたいときに子どもをかまい、自分が子どもから見離されることを恐れるときに安んじて子どもの犠牲になる。 毛利子来[もうり・たねき]
(小児科医、1929〜2017) 『新エミール』
〈全文〉
愛情をかけてやることと「甘やかし」とはちがう。 甘やかしというのは、それをするおとなの側にわがままがある。 自分がかわいがりたいときに子どもをかまい、自分が子どもから見離されることを恐れるときに安んじて子どもの犠牲になる。 __ Link __ すべては、子どもより自分が中心なのだ。 だから、同時に、子どもが必要でないときには冷淡になり、子どもが重荷になったときには苛酷にもなりうる。 __ Link __ 甘ったれた不幸な子をつくるのは、こうした勝手なおとなの甘やかしだ。
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