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[ 名言 ]
自己をめぐる無数の仮定的な実在(勿論自己の内面も含めて)を
作品という決定的な実在に変容させる試みが
芸術であるとすれば、
それに先立ってまず、
自我の分裂が必要とされる。
即ち書く自我と書かれる自我と。
作品の形成は
この書く自我と書かれる自我との闘争に他ならぬ。
しかも書く自我の確立に伴って、
書かれる自我は
整理され再構成されるのである。

[ 出典 ]
三島由紀夫[みしま・ゆきお]
(昭和の小説家・劇作家、1925〜1970)
〈川端康成論の一方法──「作品」について〉
雑誌『近代文学』(昭和24年1月)

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[ 補足 ]
※「(勿論自己の内面も含めて)」は同書原文中にあり。

[ 関連キーワード ]

[ テーマ別の名言 ]
《 試み・試みる・やってみる 》
《 実在・実存 》
《 自我 》
《 確立 》
《 形成・形作る 》
《 整理・整頓 》
《 構成 》
《 闘争 》
《 仮定 》
《 決定・決める・決まる 》
《 変化(変わる・変える) 》→ 今日
《 作品 》
《 芸術・アート 》→ 今日
《 創造・クリエイティブ全般 》→ 今日
《 文章の書き方 》→ 今日
《 三島由紀夫 》→ 今日
《 日本の文豪 》→ 今日
 * * * * * * * * * *
《 星座別名言と運勢 》
《 血液型別名言と運勢 》

[ 全文・続き ]
〈全文〉
自己をめぐる無数の仮定的な実在(勿論自己の内面も含めて)を
作品という決定的な実在に変容させる試みが
芸術であるとすれば、
それに先立ってまず、
自我の分裂が必要とされる。
即ち書く自我と書かれる自我と。
作品の形成は
この書く自我と書かれる自我との
闘争に他ならぬ。
しかも書く自我の確立に伴って、書かれる自我は
整理され再構成されるのである。
__ Link __

青年(=青年作家)の仕事は
この分裂の過程を写すものであるだけに、
一生のうちで一番困難な仕事だと思われる。
書く自我が確立される前に、
書く自我と書かれる自我との分裂を
書かねばならないのだから。
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