学をなすに三要あり。
志(し)なり、勤(きん)なり、好(こう)なり。 (ver.0) 伊藤東涯[いとう・とうがい]
(江戸時代中期の儒学者、1670〜1736) 【 伊藤東涯の名言 】
(ver.1)
学問をなすに三要あり。 志なり、勤なり、好なり。 学問の成果を上げる三要素がある。
志を持つこと。 勤勉であること。 好きであること。 ※「勤(きん)なり」を「動(どう)なり」とする場合があるが、字が似ていることから来る間違いと思われる。
なかなか勉強に身が入らない、勉強する気が起きないという人や、そういう子供を持つ人は多いでしょう。
そんな人のために、勉強で成果を上げる三要素について説明しましょう。 ■まず「志」を持つこと。 つまり、「勉強して何をしたいのか」というはっきりとした目的を持つことです。 人は目的がないのに努力することはできません。 勉強の目的が受験であろうと、見返してやろうという復讐心であろうとかまいません。 それらは立派な動機となります。 ■2つ目の条件は、真面目に一心に勉強することです。 個人差はありますが、量をこなせばこなすほど、勉強は身につきます。 もちろん効率は大事ですが、ある程度の量をこなすことで、効率のよい勉強法が身につく面もあるからです。 ■そして3つ目の条件は、好きであること。 内容に全く興味を持てなければ、勉強に身が入るわけがありません。 「好きこそ物の上手なれ」ということわざがあります。 好きであれば夢中になって取り組むので、結果的に上手になる。 物事の上達においては、好きであることがまず大切だということです。 ■もちろん、「勉強なんて好きじゃない」「勉強なんか大嫌い」という人も多いでしょう。 しかし、どんな分野の勉強でも、面白く感じるところは必ず少なくとも1つはあるものです。 まず、自分が一番興味を持てそうな箇所を探し、そこを重点的に勉強してみる。 そうすると、次第に勉強の成果が現れて、内容が理解できるようになる。 不思議なことに、勉強は理解できるようになると、さらに面白いと感じるようになるものなのです。 すると他の部分の面白さも自然に分かるようになる。 勉強に境界はありません。 ある所が面白くなれば、その周りも面白くなるのです。 そうなったらしめたもの。 勉強すること自体が楽しくなるのです。 ■勉強を好きになるコツは、まず好きな分野の勉強だけを集中的にやってみることです。 満べんなくいい点をとる必要などありません。 成績は偏ってもいい。 それが本人の個性なのですから。
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