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教えられたことはきれいさっぱり忘れるが、
盗んで覚えたことは不思議に忘れない。 田村隆[たむら・たかし]
(日本料理人、割烹料理店つきぢ田村の三代目主人、1957〜2020) 人から技術を教えられても、案外すぐに忘れてしまうのは、それが「自分のもの」になっていないからです。
人から与えられた技術は所詮「他人のもの」です。 そのままでは身につかず、すぐに頭から出て行ってしまいます。 ■「他人のもの」を習得するには、「自分のもの」に変える作業が必要になります。 それは、「自分の頭で考える」という作業です。 「自分の頭で考える」とは、「なぜそうのなのか?」という疑問を持ち、それに対する「自分なりの答え」を独力で導き出すことです。 「自分なりの答え」が出たものは、まさに「自分のもの」です。 それができてこそ、「本当の意味で理解」し、習得したことになるのです。 ■盗んで覚えたことを忘れにくいのは、その技術を盗むために、「なぜそうなのか」という疑問を持って観察し、その答えを見つける作業を、無意識で行っているからです。 自分の頭で考えながら覚えるのですから、自然に「自分のもの」になるのです。 ■以上から言えるのは、教わった時点で理解できたと思っても、それだけで満足してはならないということです。 それはたいてい「表面的な理解」であり、「理解したつもり」に過ぎません。 「なぜそうなのか」という疑問を持って、自分なりの答えを導き出そうとする姿勢が大切です。 それによって、完全に「自分のもの」にすることができるでしょう。
(七瀬音弥:ななせおとや)
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( トリビュルス元帥 )
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( 先崎学 )
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( パーヴォ・ヌルミ )
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( 島田洋七 )
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( 映画『ハリー・ポッターと死の秘宝』 )
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