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[ 名言 ]
小量なりとて、
あなどり給(たも)うな。
乱世のならいにて、
一方の将となるべき者あれば、
その当人に謀叛(むほん)のこころがなくとも、
かたわらにて、うまく音頭をとる者どもに引かれて
起(た)ちあがることもある。
くれぐれも心をゆるし給うな。

[ 出典 ]
池波正太郎[いけなみ・しょうたろう]
(小説家、1923〜1990)
『真田太平記(十二)』
※「左馬助(=加藤嘉明)は器量が小さき者ゆえ、天下に弓を引くこともないと存ずる」と言う将軍秀忠に対して徳川家康が諭した言葉

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[ 補足 ]
※少量=器量が小さいこと。

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[ 全文・続き ]
〈原文全文〉
小量なりとて、
あなどり給(たも)うな。
たとえば、踊りなどを見るに、
幼き者が節まわしもよく、浮き立つほどに音頭をとれば、
大人も老人も面白さに
我を忘れて踊り出すものじゃ。
乱世のならいにて、
一方の将となるべき者あれば、
その当人に謀叛(むほん)のこころがなくとも、
かたわらにて、うまく音頭をとる者どもに引かれて
起(た)ちあがることもある。
くれぐれも心をゆるし給うな。


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