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[ 名言 ]
化粧品や売薬の類は実際使いくらべてみた当人にも優劣の確かな認識はできない。
評判のいいほうがなんとなくいいように思われるくらいのものである。
書籍の場合はまさかにそれほどではないとしても、大多数の読書界の各員が最高の批判能力をもっていない限り、やはり評判の高いほうを選む。

[ 出典 ]
寺田寅彦[てらだ・とらひこ]
(明治〜昭和の物理学者・随筆家・俳人、1878〜1935)
「読書の今昔」
『東京日日新聞』(昭和7年1月)

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〈全文〉
商品の新聞広告で最も広大な面積を占有するものは書籍と化粧品と売薬である。
この簡単明瞭なる一つの事実は何を意味するか。
これはこの三つのものが、商品としての本質上ある共通な性質をもっていることを示すものと考えられる。
その第一の共通点は、内容類似の品が多数であって、従って市場における競争のはげしいということである。


(続き)
もしもそれらのある商品の内容が他の類品に比べて著しく優秀であって、そうして、その優秀なことが顧客に一目ですぐわかるのであったら、広告の意義と効能は消滅するであろう。
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しかるに化粧品や売薬の類は実際使いくらべてみた当人にも優劣の確かな認識はできない。
評判のいいほうがなんとなくいいように思われるくらいのものである。
書籍の場合はまさかにそれほどではないとしても、大多数の読書界の各員が最高の批判能力をもっていない限り、やはり評判の高いほうを選む。
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そうして評判は広告と宣伝によって高まるとすれば、書籍の生産者が売薬化粧品商と同一の手段を選ぶのは当然のことであって、これをとがめるのは無理であろう。
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