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すべて物事は、
平生(へいぜい)無事の際には、 ホンモノとニセモノも、 偉いのも偉くないのも、 さほど際立っては分からぬものです。 ちょうどそれは、安普請(やすぶしん)の借家も本造りの居宅も、 平生(へいぜい)はそれほど違うとも見えませんが、 ひとたび地震が揺れるとか、 あるいは大風でも吹いたが最期(さいご)、 そこに歴然として、 よきはよく悪しきは悪しく、 それぞれの正味(しょうみ)が現れるのです。 森信三[もり・しんぞう]
(哲学者・教育者、1896〜1992) 『修身教授録』 ※平生(へいぜい)=普段、いつも、日ごろ。
※安普請(やすぶしん)=安い費用で、または粗末な材料で、家屋などを建てること。 また、そうして建てたあまり上等でない建築物。 ※本造り(ほんづくり)=原料や材料を吟味し、手間をかけて造ること。 また、その品。 ※正味(しょうみ)=本当の価値(真価)
《 分からない 》
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すべて物事は、 平生(へいぜい)無事の際には、 ホンモノとニセモノも、 偉いのも偉くないのも、 さほど際立っては分からぬものです。 ちょうどそれは、安普請(やすぶしん)の借家も本造りの居宅も、 平生(へいぜい)はそれほど違うとも見えませんが、 ひとたび地震が揺れるとか、 あるいは大風でも吹いたが最期(さいご)、 そこに歴然として、 よきはよく悪しきは悪しく、 それぞれの正味(しょうみ)が現れるのです。 __ Link __ 同様にわれわれ人間も、 平生それほど違うとも思われなくても、 いざ出処進退の問題となると、 平生見えなかったその人の真価が、 まったくむき出しになってくるのです。 __ Link __
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( 四元康祐 )
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