|
新聞を読んでいる人が、すっと、目を上げた。
ことばを探しているのだ。目が語っていた。 ことばを探しているのだ。手が語っていた。 ことばを、誰もが探しているのだ。 ことばが、読みたいのだ。 長田弘[おさだ・ひろし]
(詩人、1939〜2015) 詩集『一日の終わりの詩集』 詩「新聞を読む人」 〈抜粋文全文〉
世界は、長い長い物語に似ていた。 物語には、主人公がいた。困難があり、 悲しみがあった。胸つぶれる思いもした。 途方もない空想を、笑うこともできた。 それから、大団円があり、結末があった。 大事なのは、上手に物語ることだった。 何も変わらないだろうし、すべては 過ぎてゆく。物語はそうだったのだ。 __ Link __ 今日わたしたちは、誰にも似ていない。 わたしたちの声は、声のようでない。 日々の事実が、日々の真実のようでない。 豊かさが、わたしたちの豊かさのようでない。 わたしたちは、わたしたちのようでない。 __ Link __ 喋る。とめどなく。わたしたちはそれだけだ。 わたしたちの不幸は、不幸のようでない。 死さえ、わたしたちの死のようでない。 (中略) 怖くなるくらい、いまは誰も孤独だと思う。 __ Link __ 新聞を読んでいる人が、すっと、目を上げた。 ことばを探しているのだ。目が語っていた。 ことばを探しているのだ。手が語っていた。 ことばを、誰もが探しているのだ。 ことばが、読みたいのだ。 __ Link __ ことばというのは、本当は、勇気のことだ。 人生といえるものをじぶんから愛せるだけの。 __ Link __
1.
2.
3.
4.
5.
( ヘーゼルデン財団 )
6.
7.
8.
9.
10.
11.
12.
13.
14.
15.
16.
( )
17.
18.
19.
20.
21.
22.
23.
24.
25.
26.
27.
28.
29.
30.
31.
32.
33.
34.
35.
36.
【 松下幸之助 】
【 モンテーニュ 】 【 安部公房 】 【 金八先生 】 【 アーサー・ヘルプス 】 【 河井寛次郎 】 【 ウィリアム・アーサー・ワード 】 【 ジェームズ・アレン 】 【 水上勉 】 【 玉村豊男 】 【 キャシー中島 】 【 ウィリアム・バトラー・イェイツ 】 【 水谷修 】 【 所ジョージ 】 【 ベンジャミン・フランクリン 】 【 良寛 】 【 野口英世 】 【 人生がうまくいく 】
【 商店街の再生 】 【 適材適所の修羅場 】 【 人生を前進させる馬力 】 【 これから通る道 】 【 名言 】 【 才能が伸びない 】 【 自分の質問 】 【 ユーモアの欠落 】 【 最大の困難 】 【 心が揺らぐ 】 【 休暇がない 】 【 壊れる確率 】 【 自分でできない 】 【 応用研究 】
|