愛欲に駆り立てられた人々は、
わなにかかった兎のように、 ばたばたする。 束縛の絆にしばられ 執著(しゅうじゃく)になずみ、 永いあいだくりかえし苦悩を受ける。 『ウダーナヴァルガ』
(原始仏典の一つ、『法句経』(ほっくきょう)の元となったサンスクリット語経典) ※執着・執著(しゅうじゃく)=強く心をひかれ、それにとらわれること。
深く思い込んで忘れられないこと。 しゅうちゃく。 《類似》
欲愛に駆り立てられし人は、 かの罠にかかりし兎のごとく走りまわるなり。 (『法句経』) 《類似》 肉欲に引き入れられる人々は、 陥穽(かんせい)にはまった兎のごとくもがき苦しむ。 肉欲の泥沼にはまったら最後、 彼らは長く久しきに渡って、 絶えず苦悩につまずく。 (ブッダ) 《関連》 この世において極めて断ち難い このうずく愛欲を断ったならば、 憂いはその人から消え失せる。 ──水の滴が蓮葉から落ちるように。 (『ウダーナヴァルガ』)
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