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[ 名言 ]
人は、なぜお互い批評し合わなければ、生きて行けないのだろう。
砂浜の萩の花も、這い寄る小蟹も、入江に休む鴈(かり)も、何もこの私を批評しない。
人間も、須(すべから)くかくあるべきだ。

[ 出典 ]
太宰治[だざい・おさむ]
(明治〜昭和の作家、1909〜1948)
『お伽草子』
「浦島さん」
浦島太郎のセリフ

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[ 意味 ]
自然は決して人を批評したりしない。
批評するのは人間だけである。
人間同士批評し合いさえしなければ、人は平和に穏やかに暮らしていけるのに。

[ 関連キーワード ]
批評
砂浜

カニ
入り江
雁(かり)
批評しない
人間のあるべき姿
太宰治の名言

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[ 全文・続き ]
〈全文〉
人は、なぜお互い批評し合わなければ、生きて行けないのだろう。
砂浜の萩の花も、這い寄る小蟹も、入江に休む鴈(かり)も、何もこの私を批評しない。
人間も、須(すべから)くかくあるべきだ。
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人おのおの、生きる流儀を持っている。
その流儀を、お互い尊敬し合って行く事が出来ぬものか。
誰にも迷惑をかけないように努めて上品な暮しをしているのに、それでも人は、何のかのと言う。
うるさいものだ。
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