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1.友情というのは、まるで猫みたいだ。手に入れたいと追いかけまわすと、するりと逃げていく。忘れていると、いつのまにかほっこり膝の上に座っていたりする。

2.過去は消せない。だけど、未来はこれから作れます。

3.「相手より話術を持っている」と感じたときこそ要注意。その話術を使うほど対等な関係ではなくなり、会話は盛り上がりません。むしろ、話術を使わないことで対等な関係を保つほうが相手との会話は盛り上がるもの……

4.歴史の進行にとってもっとも重要な要素は、民族、土地と共に、相互間の交通ということがある。民族と民族、もしくは国家とが相接触し、相交通することは、同時に両者の間に生存競争が行われる(ということで……

5.(※女の言う)○○さんも、ほんとうに淋しい人なのね、という、この淋しい人なのね、に男が弱い。

6.巨匠の青年時代は、例外なく醜い。それは決してサロン向きの可愛げのあるものでは無かった。

7.凡庸な人物が友を持ち得ないのは、次元の低いケチな嫉妬心の故(ゆえ)である。相手に畏敬(いけい)の念を素直に持たぬ限り、友を得る方法は見出せぬであろう。

8.笑顔でいれば 些細なことは 気にならなくなる 心が少しずつ 丈夫になってゆく

9.孔子も時に遇(あ)わず。

10.さくらみてゆらぐ微粒子まとい合う

11.すべては他のなにかにつながっている。

12.表以上に裏が大切。本当のぜいたくは、裏にある。

13.すべてを疑うかすべてを信じるかは、どちらにしてもじっくり考えなくてすむ、お手軽な解決法だ。わたしたちがすべきことは、おざなりの判決を下すことではなく、注意深く仮説の役割を調べることである。……

14.協調性があるとか、無難に立ち回る人間の評価ばかり高くなる組織になったらいけません。まずはどんな人材がいるのか探索しておき、しかるべき時期が来たら、ここぞという場所に配置するのです。

15.これからの時代は、地域社会とつながりを持たずにビジネスを展開することは、まず不可能である。

16.君の運命は、君の性格の余韻であり、結果である。

17.いのちがけならば、すべて尊し。

18.炎天に怒りおさへてまた老うも

19.歩き方だって、服装だって、すべて〈かくあるべきもの〉という概念の盗作によって他人を志向し、他人とのつながりを辛うじて守っている。

20.可能にできると思っている人だけが、それを可能にするのです。自分に可能性がないと思った人に、大きな未来が開けてくるわけがありません。

21.私は美とは有り得るところに在るものとは考へたくないのだ。有ると思へる手前か先にあると思ふので、あり得ぬと思はれるところにこそあるものだと思ふのだ。あり得ぬところに生ずるものだからこの美の静かさ……

22.何か用事があっての訪問ならば、誰でもする。格別用事はなくとも相手を訪ねるのが表敬訪問であり、この表敬訪問こそが大事なのだ。それをしないでいると、やがては双方に疑心も生じれば、暗鬼も呼ぶものである。……

23.人生はいたって単純だ。競争なんて本当は存在しないし、勝たなければいけないレースもない。

24.コドモの自分がイヤでならなかったが、かといって、オトナはもっとイヤだった。オトナのイメージは、のべつ偉そうに説教して、何でも社会のせいにして、自分に甘く、だらしない。

25.頭の働きが鈍い、知性に乏しい人は、権力を得ようとして自分が諸現象に解釈を加えているのだということを、なかなか認めたがらない。だから自分の解釈を事実だと錯覚している。

26.犬は、自分の吐いた物の所へ戻り、豚は、洗ってもまた泥の中を転げ回る。

27.本還(かえ)る挟まつて蚊の縞押葉(おしば)

28.日本の自動車産業が世界的に強い地位を築いたのも、「欠陥品はあってはならない」という考え方で進んだためであり、逆に米国の自動車産業が地盤沈下したのは、「欠陥品の許容範囲を決めた」ためなのである。

29.善悪の区別は集団生活の約束から生まれたもので、「人間」そのものをつきつめて考えれば、そういう区別は存在しない。

30.信仰の篤いことは尊ぶべきことである。しかし、みずからの迷える信念の満足のために祈り、みずから安んじているのは、悲しいことである。

31.「信じられるのは、まず自分。自分を変えていけるのも自分である」と思うことが第一歩。他人があなたに力を与えてくれるのを待つだけの人生は、待ちぼうけになる場合が多いのです。

32.(会話で相手に)突っ込まれたいときは、ハッキリとわかるウソをついちゃったほうがいい。(中略)でっかいウソをつくってことは、「突っ込み、お願いします」って言ってるのと同じことなの。どうせなら、ど〜ん……

33.教えようとあせるとき、反(かえ)ってその教えは生きない。

34.理想とは夢みるもので、教育や政治に手わたされた理想は、無私をおもてにかかげた人間のエゴでしかない。エゴはもともと理不尽な本性のものだ。膨張の本能だ。だから、個と個との関係は、本来、争いと妥協……

35.黄身白身撹(か)く手ごたへや寒卵(かんたまご)

36.もとより、「自己世界」はわれわれ人間の住む世界の一側面にすぎない。われわれはつねに「自己世界」に住んでいながら、同時に多くの他者との「共同世界」にも住んでいる。

37.読む価値のある書物は、買う価値がある。

38.親友といっしょのときは、なにか話さなきゃ、なんて気をつかわなくてすむので、ありがたいですね。親友どうしなら、なにを話したって──また、なにも話さなくたって──くつろいだ気分になれるもの……

39.人類は思考する主体の共同体ではないし、孤独なすべての個人が、思考という同じ本質を他者と分有しているからといって、互いに理解しあうことがあらかじめ保証されているわけでもありません。

40.誰の心も一定量の苦悩しか受け入れないようにできているのだから、世界中に満ちみちている苦悩を瞬時に理解する能力があったら、生きていられないだろう。

41.あんまりたくさん本があるんで、なにを読んでいいかわからない、なんていうやつは、一冊の本も、じっくり読めないひとにきまってるよ。もちろん、そんなひとは乱読だってできやしないだろう。

42.最も有害な嘘つきというのは、真実の縁(ふち)を滑るように進み続ける人である。

43.記憶に残る幕の内弁当はない。

44.仕事が遅い人ほど、やらなくてもいいことを延々とやっていたり、たいして必要のないところに多くの時間を割いていたりするものである。

45.たとえ苦境に陥っても、逃れる方法は一つとは限らない。他にやり方はないのか、別の可能性はないかと、固定観念にとらわれずに摸索することが、真の現状打開への道だ。

46.人がよりはっきりした個性を持てば持つほど、人間の心理は複雑になる。

47.文学は私の天国である。ここでは私は公民権を剥奪されない。いかなる五感の障害も、私の友なる本との楽しく慈しみ深い交わりを妨げはしない。それらの本は私を困らせたり気まずい思いをさせることなしに私……

48.何をやってもうまくいかない人というのは、心の中に“失敗パターン”を持っている。

49.ほとんどの人にとって、自分の時代は面白くないものだ。

50.小説を読んで、襟(えり)を正しただの、頭を下げただのと云(い)っている人は、それが冗談ならばまた面白い話柄でもありましょうが、事実そのような振舞いを致したならば、それは狂人の仕草と申さなければなり……

51.子宮から出る時と、年とってこの世から離れていく時と、人間は死を二度味わう。

52.たった一つの目標達成によって人生を計るかわりに、向かっている方向性自体が大切なのだ。

53.花菜摘む畦(あぜ)に背負籠(しょいかご)なかに猫

54.(競争社会に放り込まれて)社会の中で自分のアイデンティティを考えるようになって、そこから限りない欲望、限りない執着、限りない煩悩が生まれるんです。そして、そこに苦しめられていく。

55.喪が明けるのは普通、生きられると実感したときであり、エネルギーを丸ごと、傷でも罪悪感でも苦痛でもなく、人生に注ぎ込めると理解したときである。

56.私に真に愛するものがあるなら、そのことが私の永生(ながいき)を約束する。

57.(SNSは)心の隙間を友だちの数で埋める感じになり、結局のところ浅い関係ばかりなため、いくら友だちを増やしたところで孤独感が癒されることはない。

58.屋根が大きければ大きいほど、雪も多く積もる。

59.固定費を減らし筋肉質の経営体質を実現することは、会社をより強くし、さらなる事業拡大へチャレンジするために必要な努力である。

60.芸術家や各分野で名をあげようとする人には、最小限(不可欠な)四点がある。才能に恵まれていること、ハングリーであること、知的であること、そして、精神的にタフであること。

61.多かれ少なかれ、才能を開花させて運を呼び込む人たちってのは、自分で思いもよらなかった部分を誰かに見いだされた結果、成功した人って多いよ。

62.今の世の中は、世間の人達が考えているよりは、もっと大きく変わりつつある。

63.おそらく初等数学にも高等数学にも、さらには他のどんな分野にも、分析を抜きにして果たされた発見はあるまい。

64.素晴らしい芸術家などそうそういるわけではなく、みんな壁や広間を何かで埋めなければならないだけの話だ。

65.かれは弱い。しかし、かれを支える力はつよい。

66.忘れないことと、ときどき思いだすこと。それが生きている人間が死んでしまった人間にできる数すくないことだ。

67.善いことを望んでいながら、なんにもしない。ただその日その日のために日を暮している。そして望んでいることの果されない不安と悔(くい)とに責められる良心の反逆を晦(くら)ますためにいろいろな……

68.自分が好きで目指した世界を、自分で否定するなんて、みっともないよ。

69.春の虹となりの家も窓ひらく

70.人間には、それぞれ運命があるにしても、人間を超越した運命というものはない。(ver.0)

71.春炬燵(はるごたつ)いまでも父のゐるやうな

72.いつなんどき破壊されるかもしれない危険にさらされた平和など、平和と呼ばれるに値しない。そんな不安定な平和より戦争のほうが民衆の安寧にとって害の少ないことがしばしばだ。

73.面白きことは良きことなり。

74.日本人の現世利益の感覚は鋭敏すぎるほど鋭敏だが、永遠の感覚はひとかけらもない。

75.真白さのつくばねうけよ初御空(はつみそら)

76.ここで気をつけてほしいのは、法律はそれを「してはいけない」としているのであって、「悪い」としているわけではないということだ。なぜなら、法律がいけないとすることが悪いことなのだったら、どうしてそんな……

77.「さようなら」を言う勇気があれば、人生はまた新たな「こんにちは」を与えてくれる。

78.追憶によって現在を忘却に導こうとすることは、衰弱した魂のやりがちのことだった。

79.文章を書くということ、特に自分のことを自分で書く、というのは、ナマ身の自分がいっぺん死ぬことである。

80.なにごともむやみと急いではいけない。人間には意志の力だけではどうにもならないことがある。それは時間が自然のうちに、意識を超えたところで、おちつくところへおちつかせてくれるのである。

81.私が恋愛小説を読みたいというのは、恋すること、あるいは恋を失うことで変わってゆく、その変わりようがみたい、ということなのである。

82.窓越しに四角な空の五月晴

83.人間は逆境を味わうまでは、順境のありがたさに無感覚である。

84.人はみずからその名を生きる存在なのである。(遺体が見つかって)じぶんの名を取りもどすことができないかぎり、人は死ぬことができないのだ。

85.自分がつぶす時間が、自分を殺している。

86.何が真実であるか、いったい人生ってものはどういうふうにできているか。そういうことはめいめい自分で考え出すほかはないんだ。本から学ぶことはできない。

87.どんなときにも、ひとは旅をしている。何をしているときも、旅をしている。旅をしていないときも、旅をできないときでも、旅をしている。

88.ねたむ者は、才能ある人を決して許さない。

89.老人・年長者への尊重は、教育、特に家庭における基礎教育の不可欠な部分とされなければならない。

90.落葉道もう手をつなぐ子はをらず

91.語るべきことをもつひとは、言葉を探しながら、むしろためらいつつ語る。

92.ときどき、いるでしょう? 自分と同じ考えが書かれてあるとその本はいい本だとほめて、自分と違う考えが書かれているとこの本はだめだとけなす人。

93.失敗は恥ずべきことではなく、その原因を明らかにするために、あらゆる失敗を分析すべきである。そのことを良く教える必要がある。失敗するということは、この世で重要な教育科目の一つなのだ。

94.学んだことは、誰にも奪われない。

95.風車まはり消えたる五色かな

96.誰もが怖くて「できなかった」分野で画期的な何かが起こる可能性がある。「できなかった」というのは、それを諦めること(とイコール)ではない。そこを避けて通ったり、ちょっと考え方を変えれば新しい方法が開……

97.近頃人々は物憶えが悪くなった。これも文字の精の悪戯(いたずら)である。人々は、もはや、書きとめて置かなければ、何一つ憶えることが出来ない。文字が普及して、人々の頭は、もはや、働かなくなった……

98.人間社会のなわばりという言葉になんとなく抵抗を感じるのは、そのための争いが多すぎるせいだと思う。

99.政治と言うものは、滅私への道を見出すことだ。

100.人間は、それぞれ違うのだから、それぞれ変(かわ)った生き方をしたっていい。

101.私たちは自分たちが見ているものを理解する必要を感じるとしても、きわめてわずかな手立てしか知らない。人間は自分の理解の巻き尺で、なんと少しのことしか測れないことか!

102.「ムリだ」と笑うヤツを、笑え。

103.今の我をすこし押したらばそのままに 倒れんとする日は暮れにつつ

104.(社会)批判って、難癖をつけるとか、文句ばかり言う、ということとは違います。正しい批判精神を失った社会は、暴走していきます。

105.どうしても手が出てしまふさくらんぼ

106.私達はおびえている。(いずれ)自分達もまた、家族にとって、ストレスだけの存在になるのだ。いやもうなっているかも知れぬ。核家族に、老人は支えきれないのだ。

107.昔読んだ書物を時々読み直すのは面白くもあり有益でもある。本当に世界の傑作であるなら、一度読みっ放しにしただけですますべきものではないと、私は信じている。

108.語彙というのは、心という財布に、自分が使える言葉をどれだけゆたかにもっているかということです。その言葉によって、いま、ここに在ることが生き生きと感じられてくる。そういう言葉を、どれだけもっているか。

109.悪魔に出会ってもあいさつをするな。

110.山里は庭の叢草(むらくさ)末枯(うらが)れて蝉の鳴く音も秋めきにけり

111.大袈裟な言い方だけれど、お国のためや、会社のため、誰それさんのために……働いたりしないほうがいい。自分のため、それでいい。まず、自分が豊かで楽しいものに向かっていれば、まわりの人も気分がい……

112.100万人の付和雷同者より1人のリアリストを望む。

113.忍耐なき成功はない。(ver.0)

114.かりがねの声の月下を重ならず

115.命を捨てて道を求める事は難しい。

116.一雁の列をそれたる羽音かな

117.「幸福の七か条」 第六条 怠け者になりなさい。

118.親しい人間の死というのは不思議なものだ。自分の眼で死体を見ないかぎり、なかなかその死を信じられない。臨終へ駆けつけて死を見まもるのは、たぶんそのせいじゃないだろうか。

119.妻は、若い夫にとっては女主人、中年の夫にとっては仲間、老人の夫にとっては乳母である。

120.ゴミと一緒に 捨てちまえ イヤなことも ウップンも

121.睡蓮(すいれん)や水をあまさず咲きわたり

122.愛憎は人間と人間とのあいだにしか生まれぬ感情だが、怒りは時として神に対しても向けられる。それは、自然と人間とのむなしい闘いのなかにも生まれる、きびしい情念の父なのである。

123.衝動を満たしてくれる宗教は何であれ、それを信じる人にとっては確かなものである。

124.自分はなぜ音楽をやっているのか、というと、音楽を通して他と結びつきたいという気持ちがあるからです。

125.過去において成功したような性格、能力が必ずしも今日成功するとは限らない。今日成功する人が明日成功するとも断言は出来ない。

126.人間はすばらしい。自然はすばらしい。生まれてくるってことはすばらしい。死ぬってこともすばらしい。病気になるってのもすばらしい。

127.恋愛は、結婚に形をかえたとたんに消えてしまうこともあるが、友情は決して何にも形をかえることができない。

128.虎のしっぽになるより、蝿(はえ)の頭になれ。

129.できると言うより、できないと言い切るほうが難しい。できないことを言い切るにはあらゆる可能性をさがさなければならないからだ。

130.当世流行の問題に関する知識を求めようとする場合は参考書でも論文でも有り過ぎて困る。併しそういう本や論文を読んだだけで、自分の疑問の凡てが解かれるためしは殆どない。くすぐったい所になると、どの本を見……

131.みんな自分の能力を疑いすぎるのです。自分で自分を疑っていては、最善を尽くすことなどできないんです。自分が信じなかったとしたら、誰が信じてくれるのでしょう?

132.人はつらい時ほどユーモアに引きつけられる。

133.値決めとは、経営の死命(しめい)を制する問題である。

134.師も走るなどと言って 人間だけが息つくひまなく 動きまわり 忙しさとひきかえに 大切なものをぽとぽとと 落としてゆきます

135.生きていると嫌なこと、苦しいこと、つらいことがある。でも感動もたくさんある。悲しみも喜びも体験することが大切なのだ。

136.本来、役に立たない人間というのは一人もいないのだ。役に立つ「人間の使い方」と役に立たない「人間の使い方」があるだけなのである。

137.みんな、嘘ばっかりついている。そうしてさらに恐ろしい事は、その自分の嘘にご自身お気附(きづ)きになっていない。

138.女性は真珠よりも純潔である。

139.落ち込んだ時こそ、学ぶチャンス。

140.誠意ってやつはね、尽くしても尽くしても通じない、と疑いを持ったり腹を立てた段階で誠意でも何でもなくなるんだ。今すぐ通じなくたっていいじゃないか。カウンターブローのように、後で効いてくる。今は尽くす……

141.優雅は、正しさと魅力の成果である。

142.青春という浜辺で一人、一人が砂の城を築こうとする。押しよせる波がその城を砕き、流していく。

143.秋蝉(しゅうせん)の声一山にひびき合ひ

144.飲酒は一時的な自殺である。飲酒がもたらす幸福は単に、消極的なものや不幸の一時的な中絶にすぎない。

145.どの会社、職場に行っても仕事を面白くするのもつまらなくするのも自分次第。

146.いい女はどんな時でも笑うんだ。

147.(楽天主義とは)徹底的に(肯定的に)信じ通すのだ。肯定、肯定、絶対肯定してゆくのだ。

148.野ウサギは犬で、愚か者は賛辞で、女は金(かね)で、捕らえられる。

149.「事実を検証していこう」「事実を調べよう」というのではなく、「いったん合意した仮説が正しいことを証明しよう」という動機が働いてくると、ここで事実がゆがめられてしまう。「こういうことであっ……

150.浅瀬に仇波(あだなみ)。

151.詩人でなかったら、あなたの人生はきっと幸福だった。

152.人間はこの世が簡明にみえる青年期を過ぎると、あまり複雑で手の付け様もない世の実状を眺める様になる。これを乗り切るとこの世は案外単純な相を呈して来る。

153.蠅憎めばすこし離れしところにゐ

154.数学的な図形と量の比較は、遊びと知恵の訓練のための材料として役に立つ。

155.旅鞄(かばん)開けて着なれし古浴衣

156.ひとは感情にたいしてはなにもできない。感情はそこにあり、どんな検閲をも逃れるのだ。ひとはひとつの行為、発したひとつの言葉について自分を責めることはできるけれども、ひとつの感情については責め……

157.風というのは、風そのものを見ることはできんけれども、風がおこす現象を通じて、風の存在を知ることができるように、具体的なものを通じて、「はたらきそのもの」を我々は察するのや。

158.洋上の一個の月を分け合いぬ

159.広告というものが解体して、“世間話”になっていく時代を、僕らは体験しているのかもしれません。あっちでもこっちでも、いろんな世間話が出てきて、そのなかに商品の話もある、という。

160.卒業子(そつぎょうし)ならびて泣くに教師笑む

161.恋人の膝は檸檬(れもん)のまるさかな

162.何よりも私が実感したのは、人はみな弱く、もろく、傷を負っていることだった。単に一部の人々は他と比べて、隠すのがうまいだけ! そして全能の神がそのように人間をお造りになったのだから、傷つき弱みを見せ……

163.近道をしてゐるつもり春泥に

164.たのしみは三人の子供すくすくと 大きくなれる姿見る時

165.この世のものはすべて、わかち合った時に真の価値が生まれるの。私の料理だってそう。自分のためだけに作ったって、何の価値もないわ。

166.しなければならなくてする生活、生きなければならなくて生きる人生なんか、どうして楽しいものであるだろう。

167.一段と実りある来年の生活に備えるための最上の時は、充実した、完全に調和のとれた、楽しい今年の生活なのだ。

168.成功した人生かそうでないかを分けるのは、振り返ってみたとき、「楽しかった」と即答できるかどうかだと思う。

169.大きな石をつかむような相手は恐れるな。

170.理想の読者はひねくれたユーモア感覚をもつ。

171.人みなが家(いへ)を持つてふかなしみよ 墓に入(い)るごとく かへりて眠る

172.自分の考えを堂々と主張し、自主独立の精神をもって行動する人間だけが信頼されるのだ。

173.幸せは努力をしてる人にだけ与えられるもの。

174.文章というものは恐ろしいもので、息づかいが出るんですね。例えば非常に緊張した場面を、それこそ息をつめて書いている、その緊張がちゃんと、伝わってくる。ここで息を抜いたなとか、ここはいいかげん……

175.確かに思想は個人的な体験をもとにして、つくりあげられてつくんだけれども、それはあくまでも他者についての想像力をバネにしてゆくことによって思想化される。

176.集団で課題について話し合いをする時、互いに相手に問題解決をゆだねてしまい、結果として貧弱な解決策になりがちだ。これを「集団的浅慮」という。