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近頃人々は物憶えが悪くなった。
これも文字の精の悪戯(いたずら)である。 人々は、もはや、 書きとめて置かなければ、 何一つ憶えることが出来ない。 文字が普及して、 人々の頭は、もはや、 働かなくなったのである。 (抜粋) 中島敦[なかじま・あつし]
(昭和初期の小説家、1909〜1942) 「文字禍」 『山月記・李陵 他九篇』(岩波文庫)に収載
〈全文〉
文字の無かった昔、 ピル・ナピシュチムの洪水以前には、 歓びも智慧もみんな直接に人間の中にはいって来た。 今は、文字の薄被(ヴェイル)をかぶった歓びの影と智慧の影としか、 我々は知らない。 近頃人々は物憶えが悪くなった。 これも文字の精の悪戯(いたずら)である。 人々は、もはや、 書きとめて置かなければ、 何一つ憶えることが出来ない。 着物を着るようになって、 人間の皮膚は弱く醜くなった。 乗物が発明されて、 人間の脚が弱く醜くなった。 文字が普及して、 人々の頭は、もはや、 働かなくなったのである。
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( 作者不詳 )
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( 阿木耀子 )
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( モロー )
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( ドラマ『働きマン』 )
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