62401.死んでいく のではない お浄土に 生まれゆくのだ

62402.大山動かすも小石から。

62403.花が咲いている すぐ近くまで 虻(あぶ)の姿をした他者が 光をまとって飛んできている 私も あるとき 誰かのための虻だったろう あなたも あるとき 私のための風だったかもしれない

62404.人間は弱いものをいじめてはいけません。

62405.われらの命は、体ばかりで生きているのでもなければ、はたまた心ばかりで生きているのでもない。

62406.転んでも、ただでは起きるな。

62407.学問に時間を費やしすぎるのは、怠惰である。

62408.「君は工作がうまい」「料理ならナンバーワンだね」と、自分がうまくできることを、先生や親からほめられれば、子供はコンプレックスを感じないですむ。自分に自信を持ち、得意なものをもっと伸ばして、自分……

62409.もしあの人(=キリスト)が愛そのものならば、何故、ユダを最後は突き放されたのだろう。ユダが畠で首をくくり、永遠に闇に沈んでいくままに棄てておかれたのか。

62410.大切なのはやる気です。問題意識をもって日常業務に取り組む積極的姿勢と不断の向上心が、将来において大きな人間の成長を約束してくれる。

62411.小説を、くだらないとは思わぬ。おれには、ただ少しまだるっこいだけである。たった一行の真実を言いたいばかりに百頁の雰囲気をこしらえている。

62412.私は勝利を盗まない。

62413.数学が頭の体操であるとするなら、(普通の人が)興味をそそられる数学の基礎課程は、数学の学習に際して不可欠な、頭の情緒的トレーニングと見ることができる。

62414.始めが良ければ、半ば終わったようなものだ。

62415.誰だって自分自身の人生において、愛ある人になることができる。

62416.亡くなった人が後に遺(のこ)してゆくのは、その人の生きられなかった時間であり、その死者の生きられなかった時間を、ここに在(あ)るじぶんがこうしていま生きているのだ。

62417.冒険を恐れぬ勇気、それが己の魂を輝かせる。

62418.性欲の対象にされていることと、愛されていることとは別。

62419.燃え尽きる人は皆、善良な人です。

62420.信仰とは人生の意義の悟得であり、その悟得より生まれいずるもろもろの責務の認識である。

62421.絶対に消極的な言葉を使わないことだ。「駄目だ」「つらい」「困る」というような言葉を使っていると、心はいよいよ消極的になり、すべてがうまくいかなくなる。

62422.人の仕事は自分の仕事を見つけ、それに全身全霊で打ち込むことである。

62423.ソフト産業は、安全運転ばかりやっていると具合が悪い。

62424.人は歩んできた道によって作られるの。すべての思い出が、今の私たちを作っているのよ。

62425.「暇だ、暇だ」と言っている人は、どんどん暇になっていきます。だって、暇だと言っている人に、人は仕事を頼みません。「忙しい」と言っている人に頼みたいのが人情です。だからたとえ暇でも、忙しいふりをした……

62426.経験は授業料の高い学校であるにも関わらず、愚者は他の学校で学ぼうとはしない。

62427.絵本のような子どもの本の読み方に教えられるのは、読書というのは自分の時間の手に入れ方なのだ、ということです。

62428.国際化って、そうむつかしいことじゃないんだ。五親等以内に外国人がいることだ。

62429.海を前にする時、言葉は不要だと思う。

62430.受験勉強なんて、何の役にも立ちません。要するに記憶力とクイズでしょう。金太郎飴みたいな人間を作り出しているだけで、本当に頭を使う受験勉強なんてほとんどない。現場の仕事には何の役にも立ちません。

62431.いつもつぎのことを考えなさい いま自分は何をしているのか 自分のしていることは 自分にとって大事なことなのか 人にとって大事なことなのか そして大勢の人にとって大事なことなのか 国じゅうの人にとっ……

62432.幸(さいわい)に明日という日が恵まれたら、新しい贈り物として、感謝のうちに迎えよう。

62433.クリスマスはお祝いをしてすぐに忘れてしまうような、ただの日ではありません。それは私たちの人生の至る所に浸透すべき精神なのです。

62434.本当に自分に自信がないと、自分を笑うことはできません。自尊心を持ち、バランスのとれたものの見方ができれば、自分の欠点を笑うことができます。

62435.女が一番いきいきと魅力的にみえるときは、ある目的のため(=後ろめたいことを男に隠すため)に、ウソをついて、必死に演技するときだろう。

62436.2人以上の人間が同じ屋根の下に住むには、努力と忍耐とあきらめが必要です。家族とはそれ以外の何物でもありません。

62437.積極的なことを考えただけで、その心の中に燦然(さんぜん)たる光りがでてくる。そして、その光りが闇を消す明かりなんだよ。

62438.異常に激しい嫉妬は多くの場合、その人が父親や母親から真実の愛情を受けていないときに生じます。

62439.もう二千年も前から孔子がすでに言っているだろ。「学んでいよいよ苦しみ、極めていよいよ迷う」と。いい悪いがわかればわかるほど、人間は苦しいんですよ。

62440.ファンタジーのない者は私の音楽に近づくな!

62441.変人というのは自分の世界を持っていて決断できる。

62442.ニートたちがこぞって口にするのが、「したいことが見つからない」というセリフである。私はそうではないと思う。ニートたちは目を閉ざしているだけだ。すぐ目の前にある「したいこと」を見ようとしないだけなの……

62443.私は私だけの生を紡(つむ)いでいく。全世界を覆うこのペシミズム、この沈潜に関わることを、私は断固拒否する。目に目隠しを、耳には耳栓をする。殺されるのなら、踊りながら殺される。

62444.トラブルに遭遇したら、「これを乗り越えれば、自分は一段階スキルアップできる。人間的にも一段階ステップアップするチャンスなのだ」と前向きに考えよう。常に前を向いていれば、前途のかすかな光明も、……

62445.「教育は平等であるべきだ」という考え方に異論はない。だが今の教育は意味のない部分で平等に神経をとがらせすぎている。

62446.ロマンチックというのは、人生が一瞬、あけぼの色に、仄(ほの)明るんでくることです。

62447.学ぶためには、いつも自分の心が開かれていなければならない。

62448.人間各々(おのおの)一様に耳目鼻口(じもくびこう)を具備する動物だ。この間に一頭地を擢(ぬ)かんとするは大概の事でゆくものか。

62449.人間の愚かさをまなぶために、本は読むべきだ。地球上でもっとも思いあがっているのはまちがいなく人間だろう。

62450.役に立たないものでも、生かして使っていくところに、思いやりというものが「もののあわれ」として出てくると思います。


62451.自分の才能なんて、自分で見つけるもんじゃないんだ。

62452.誰もが国語を習得できるのだから、幼児から適切な指導をすれば誰でもヴァイオリンを弾くことができる。

62453.精神的健康を保つ秘訣は、絶対に気の合わない人間とは、絶対に会わないことである。

62454.劣等意識など捨て去り、「好きな自分」のイメージをできるだけたくさん持つように心がけてみてください。「なりたい自分」「こうありたいと思う自分」を、積極的にイメージするのです。他の人と比べる必要などあ……

62455.人は、親しむべき友と親しむべきではない友とを見分けなければならない。

62456.松は寸にして棟梁(とうりょう)の機あり。

62457.全部をつかめば、全部を失う。(ver.0)

62458.個々人が、自分の関心を持つ事柄に影響を及ぼすことができると感じられれば、世界をより良い場所にすることができる。そのためには、人々が選択の自由を行使できる環境をつくる必要がある。

62459.事実というのは、注意深く、ゆったりと進行するものだ。

62460.生涯を通じて打ち込める仕事を持てるかどうかで、人生の幸不幸が決まります。

62461.お金は善である、非常によいものである、と考えるべきです。

62462.私の考えでは、ヘンシンするのは仮面をつけたときではない。人はむしろ、仮面をつけたときには安心して本当のことを言える。だが、裸にされたら、本当のことを言ってはいられない。

62463.おしゃれな人は老けません。

62464.その生真面目な心が、他人も自分も傷つける。

62465.不正確な分銅で目方を量る者に、災いあれ。

62466.「今日一日、“怒らず、怖れず、悲しまず”を実行したかどうか」 「“正直、親切、愉快”に人生の責務を果たしたかどうか」、少しでも自ら省みるところがあったら、「明日は、今日よりも、もっと立派な人間……

62467.時はすべてを忘却させる神の霊薬なり。

62468.むなしけれ 百人千人たたえても わがよしと思ふ日のあらざれば

62469.死は、生命の最大の発明である。

62470.愛の傷は永久に後に残るの。死の到来と共に傷は消えるかもしれないけれど、臨終の時までずっと痛みは続くわ。

62471.「歓喜、成功、富、英知」これを口癖にし、心の中に書きとめなさい。

62472.私を取り囲む一切が 久遠(くおん)の過去から 今におよぶすべてが 私への説法である

62473.北風が勇者バイキングを作った。

62474.人間はいろいろな目標を立てるが、ほんとうをいうと、その目標が到達されるかどうかは真の問題ではないのではないか。ただそういう生の構造のなかで歩いていること、そのことが必要なのではないだろうか。

62475.野の花がどうして育っているか考えてみるがよい。

62476.争いではなく、創造することが富を増加させる鉄則である。

62477.早く馬を走らせるものは、また早く馬を疲れさせもする。

62478.今まで自分と思っていた肉体は、自分ではない。自分という気体が生きるための必要な仕事を行う道具。心またしかり。気が生きるために体というものをこしらえ、心というものをこしらえた。

62479.どんなに忙しくても、相手に「自分は大事な人間だ」と思わせる努力を怠ってはならない。

62480.私一人を 生かしている背景に 天地総力をあげての おはたらきがある

62481.うれしいときはみんなで喜び、失敗したときは、みんなで考える。

62482.人生を考えた時、靴はそれほど重要ではないかもしれない。でもファッションとしては、とても重要。

62483.思考は期待、信念、反復によって潜在意識に伝えられる。そして潜在意識の奇跡のもたらす力は、そこに刻みつけられた印象にもとづいて作用する。つまり、潜在意識は、その人の習慣的な考え方に応じて反応する性質……

62484.ポストや地位がその人を磨く。

62485.正直で勤勉な人が、必ずしもこの世の中で恵まれないのは、潜在意識の使い方が上手でなかったからだ。

62486.逆境時の友は真の友であるとは限らない。助けて優越感を感じたり、傷をなめ合ったりする相手に過ぎない場合も多いからだ。

62487.人間をダメにするのは窮乏よりも過剰である。

62488.お金は召使いは与えるが、忠誠は与えない。

62489.女の子は、おそらくおモメさん(=お嫁さん)の晴れ着、周囲の祝福といったことを通じて、人生の「主役」を演じることの華やかさにあこがれるのだと思うが、現実の花嫁はあまりにも、はかない。それは、女の一生……

62490.人間の性格は、人生のあらゆる段階で他人との交流から強い感化を受ける。

62491.勘が鋭くなるのは脳が対象に対して集中的に働くときである。

62492.一生の計は、幼きにあり。

62493.子供は親にとっては宝だが、他人が見るとただのガキだ。

62494.明るい家族とは、親も子も遠慮なく話しあえ、何を今、それぞれが大切だと思って生きているかを知っていることではないでしょうか。

62495.どだい、この世の中に、「孤高」ということは、無いのである。孤独ということは、あり得るかもしれない。いや、むしろ、「孤低」の人こそ多いように思われる。

62496.体は、言ってみれば、私たちを運ぶ乗り物である。与え、愛し、動き、感じるときの伝達手段だ。体がうまく機能しないなら、その他のこともうまくいかないのは、明らかである。

62497.をさなごは畳のうへに立ちて居り このをさなごは立ちそめにけり

62498.ムリするって不自然ですよ 自然がいちばんです

62499.人生は何もないことが当たり前。その中でちょっといいことがあったら、それはもう望外の幸せなんだと思っています。

62500.不幸なら不幸なほど、人は私は幸せという幻想にしがみつきます。


62501.身体には鍛練、心には読書。

62502.笑うと心が強くなる。そーすると、けっこーうまくいったりするんだよ!

62503.常に除去すること。付け加えるのは絶対に良くない。(ver.0)

62504.本は読んでも忘れることができる、忘れたらもう一回読めばいいという文化なのです。

62505.音楽を聴くのに頭なんて必要ない。

62506.にんげんの最後の疎外は自分の想像力からの疎外であり、それからの解放、自らの内臓の壁への落書きだけが「詩の創生」につながる、もっともラジカルな闘いだということになるのである。

62507.たのしみは常に見なれぬ鳥の来て 軒遠からぬ樹に鳴きし時

62508.いくら水をのんでもたりないような渇きに似たものが人間の愛であり、愛の渇きは、愛のあるかぎり、満たされないということを意味しているのかもしれない。

62509.思わせ振りを捨てたならば、人生は、意外にも平坦なところらしい。

62510.愛とは、自分と人とをつなげるものだ。

62511.老人を大切にしない国はどこかが歪(ゆが)んでいる。

62512.興味の湧くところにやる気も生じる。

62513.恐怖はまやかし、実在しない。恐怖がはびこる場所はたった一つだ。それは未来を思う私たちの心。恐怖を生むのは私たちの想像力。

62514.女というイキモノは、(かわいそうに。苦労したね)とか、(たいへんだね)などといたわると、よけい、ヘナヘナとへたばって甘えてしまう所がある。

62515.(不祥事を起こした際の)メディア対応で重要なのは、「逃げない」「隠さない」「ウソつかない」。

62516.人間は、自分自身を自分で操っていると信じきっているが、果たして本当に自分自身を自分で動かしているのだろうか。(中略)“重要”なとき、自分自身の判断でないもの(=霊的な存在)がタッチする。

62517.いちばんのさいわいに至るために、いろいろのかなしみもみんなおぼしめしです。

62518.「人間の可能性は無限大!」と安易によく言われる。だがそれには、「もし人間が永遠に生きることができれば」、なおかつ、「無限に努力し続けることができれば」という前提条件があることを忘れてはならない。

62519.高利を取って貸す者は、犬にも劣る。

62520.人生は夢に似て、何の価値もない水泡にすぎない。諸君が毎日見るように、瞬時に過ぎ去って、とどまることがない。

62521.時代は年寄りが作るものではないのです。

62522.私は、悲しい時に、かえって軽い楽しい物語の創造に努力する。

62523.自分の怠惰と無関心と不精とに報酬があると期待するのは間違いです。

62524.見た目にはかなり危険でも、読み切っていれば怖くはない。剣豪の勝負でも、お互いの斬り合いで、相手の刀の切っ先が鼻先1センチのところをかすめていても、読みきっていれば大丈夫なんです。

62525.せめて誠実な人間でだけありたい等と、それが最低のつつましい、あきらめ切った願いのように安易に言っている恐ろしい女流作家なんかもあったようですが、何が「せめて」だ。それこそ大天才でなければ到達出来な……

62526.沢辺の野生の雉(きじ)は、十歩歩んでやっとわずかの餌にありつき、百歩歩んでやっとわずかの水を飲むのだが、それでも籠の中で養われることを求めはしない。

62527.十分に熟達した技術は、魔法と見分けがつかない。

62528.泳ぎについて知っていても、泳げるとは限らない。

62529.たのしみは珍しき書(ふみ)人に借り はじめ一ひらひろげたる時

62530.人の悲しみがわかること、そして自分もまた悲しいと感じることが、宗教の本質ではなかろうか。

62531.考えることが快楽でない人はためらわない¥。すぐに性根を問題にする。

62532.投資の素人は、利益が出ると、「もっと」と欲を出し、損をすれば、「取り返さなくては」と焦る。みんな気持ちが空回りして、頻繁に売買をくり返すが、たいてい良い結果にはならない。

62533.ART(芸術)──RAT(ネズミ)の組み合わせ文字から一字を動かしたもの。

62534.永遠の幻影を持たない人は、真に時を理解することは決してできない。

62535.かなしみを しきものにして しじゅうすわってると かなしみのないような いいかおになってくる わたしのかおが

62536.私たちは、一人で歩くことはできない。そして歩くとき、私たちは常に前に進むと誓わなければならない。私たちは引き返すことはできない。

62537.よい一日を──かんがえてみれば、ひとがひとにいえる挨拶として、それ以上の言葉はない。

62538.アイデアは、個性的でまとまりのない、荒くれ者集団の姿で、やって来る。

62539.声は小として聞こえざる無く、行いは穏として形(あらわ)れざる無し。

62540.私たちはクリスマス・シーズンを、単に物をあげるだけの機会ではなく、それよりもはるかに大切なもの・・・自分自身を与える機会とすべきだ。

62541.自分の力を常に100%出していれば「1」なんだよ。3分の3は「1」、10分の10も「1」。自分を一生懸命生きている人間は、みんな一緒なんだ。これは平等なの。それを100やった人が偉いとか、金持ちと……

62542.生から死への人生は引き算の人生、逆に死から生へという視点に開かれてくる人生というのは足し算の人生でしょう。

62543.根気・根性・性根(しょうこん)、それが人間を決定する。ほんものはつづく、つづけるとほんものになる。

62544.精神はすべてに役立つが、何に対しても十分ではない。

62545.日本の政治家に失言が多いのは、準備もせずに思いつきを話すからではなかろうか。

62546.ドキドキするような人生とは、常に夢や望みを抱いて生きることではないだろうか。好奇心を持ち、新しいことにチャレンジする意欲を持ち続けることではないだろうか。

62547.頭をうち つまずくので 自分の殻が破れる おろかなるゆえ これをくりかえしあゆむ

62548.権勢を持ちながら勢いをもって人に臨(のぞ)まない事は難しい。

62549.この世界(=映画俳優業界)においては、どうすれば成功するのかなんて誰にもわからないのだから、自分を信じるしかない。自分の感覚、信条に従うしかない。

62550.我々の知っているすべての科学のうちで、あらゆる偽りや不確かなものに汚されていないのは、算数と幾何だけである。


62551.三十九年間皆勤賞ですが、これはすべていかに勝つかということだけに絞って生活しているからでしょう。酒も煙草もやめました。辛くても我慢には慣れています。

62552.僕の体験から言えることは、好きなことで、ぜったいにあきないものを一つ、つづけてほしいということです。

62553.勲章ほど、付けている人と見る人とのギャップが激しいものはない。しかも、退屈な人、もうろくした人ほど勲章を欲しがる。もらってようやく自分が高く評価されたような気になるのだ。

62554.あなたの子どもはあなたの子どもではない。待ちこがれた、生(せい)そのものの息子であり娘である。あなたを経てきたが、あなたから来たのではない。あなたとともにいるが、あなたに属してはいない。

62555.(自分の中の)地下水脈から本当に湧いてきたもの(=音楽)は、震えるような感動を味わう曲になる。

62556.不安ていうのは、他人を巻き込む力が強いんです。だから、不安の強い人は、なんとなく嫌われることが多い。

62557.おのおのの人が自分の心の内部にあるコンプレックスを開発してゆく代わりに、それを補う人と結びつくことによって、手っ取り早く相補性を獲得する。

62558.疲れたえー(A) 疲れたびー(B) 疲れたしー(C) 疲れたでー(D)

62559.どんな英雄豪傑にも胆力の一枚下は人並な弱さが渦を巻いているものではなかろうか──。

62560.人間とは生きることさえ苦であり、果(はか)なく空しい存在である。

62561.心の中のクリスマスこそ、クリスマスの雰囲気をかもしだすもの。

62562.友の憂いに我は泣き、我が喜びに友は舞う。これが友情というものだ。

62563.人をちがえるのは、ただ一つ 何をうつくしいと感じるか、だ。

62564.もし彼ら(=青年)の追求する目的が大きく高い場合には、(過失によって)彼らの流す血は実に美しく、そのような過失は断じて悔恨を伴うことはない筈である。それは若気のあやまちなどではもちろんなく、青春時……

62565.いつか幸運が訪れることを期待して、努力を続け、ボールを打ち続けなさい。

62566.規律なしの人生は存在しない。

62567.愛にはふたつの段階がある。情熱の段階と、情愛の段階。

62568.人の世のならいの中で、大きな意味があると、誰もが思っているもの、──身すぎ世すぎの仕事、子供、結婚、そういうものが(人生の中で)残るとは限らない。形になって残らない、いろんな記憶が、むしろ人生の最……

62569.こんなに空が青くて、こんなに小鳥がさえずっていて、音楽も、きれいな衣裳も、そして壺(つぼ)いっぱいの花までもが、みんな自分のものだと言うときに、こわくない人なんてあるはずがない。ああ、すばらしい朝……

62570.「考えよ。語れ。行え。」 3つの動詞を、じぶんがどれだけ新しく、ゆたかに生きられるかどうか。

62571.人間は川のようなものだ。水はどんな川でも同じことで、どこへ行っても変わりないが、川そのものには細流もあれば、急流もあり、また大河あり、水澄んだものあり、濁るものあり、冷たいもの、温かいものありとい……

62572.自分を信じろよ! 誰も、何も信じられなかったら、自分を信じろ!

62573.私は探し求めない。見出すのだ。

62574.純粋数学者は音楽家と同じように、整えられた美しさを持つ独自の世界を自由に作り出す創作家である。

62575.可能な事を行う政治ではなく、不可能と思われる事を可能にする政治。(要約ver)

62576.自分のかかえる問題について、くよくよ悩むな。

62577.兄弟ほどの友もなく、兄弟ほどの敵もいない。

62578.七回着てみてから裁断せよ。

62579.客の前で毎晩歌っていれば、客が何を聴きたがっているか、わかるようになるよ。そうなると、歌を作るのはもっと簡単になってくる。

62580.偽善は流行(はやり)の悪徳だし、流行の悪徳ならなんでも美徳として通用するんだ。

62581.論理構造のあらゆる厳密さをひっくるめて、数学は美学の法則に従う。

62582.人が死んだ後の状態というのは、人が生まれてくる前の状態と同じである。そう考えれば、「死」というものも、それほど怖いものではなくなる。

62583.別れには、別ればなしなど必要はないのだ。不用意に、「もし……したら別れる」と放言したときから、すでに別れははじまっており、愛は滅びはじめたのだ。

62584.国の繁栄は、老人の扱いによって決まる。

62585.鏡の面になにか書いてあれば、ものは映らんでしょう。われわれの鏡には黒々と「われさえよければよい」と書いてある。だからして、ものが正しく映ってこないのです。

62586.人間は、何か目当てがないと生きて行けないのだ。

62587.ひっかき過ぎると肌を傷つけるように、しゃべり過ぎると心を傷つける。

62588.詩ぐらい、せめて一人から一人へ、手わたすような仕方で読みたい。そう思うのです。できるならば、歩きながら、なにげなく。

62589.私には、私の愛する犬に対する中傷に対し異議を申し立てる権利がある。

62590.上に対策あれば、下に対策あり。

62591.私は人間関係の最も基本的なものが夫婦であり、最も洗練されたものが友情だと思う。

62592.無意識も意識も荒れはて、傷つき、屈折しているのを、どうやってこえたかというのが、大衆芸の本質だといってよい。

62593.最初に結論や主旨が示されれば、それに沿って注意を集中させることができるので、聞きもらしや、聞き違えも起こりにくい。

62594.諦めましたよ どう諦めた 諦めきれぬと諦めた

62595.老いての後学(こうがく)

62596.恋ほど素晴らしいものはない。

62597.よしよし、眠れるうちに眠っておけ。明日はまた踏んだり蹴ったりされ、くやし泣きをしなくちゃあならないんだ。

62598.忍耐は力よりも貴く、辛抱は美よりも貴し。

62599.全ての条件が同じなら、最も単純な理屈が正しい。

62600.猫ほど自由な動物はいない。猫は最高のアナーキストだ。


62601.性の願望は人間の願望の中で最も強力なものである。この願望に駆られるとき、人は普段には見られないような旺盛な想像力や勇気や意志の力や忍耐力や創造力などを発揮するものである。

62602.いかなる距離も血縁を断ち切らず、兄弟は永久に兄弟なり。いかなる激烈な無情も憤怒(ふんぬ)も、この磁石にまさることなし。

62603.敵に勝つ最善の方法は、どんな挑戦にも相手にならず、黙って自分の仕事に打ち込むことだ。

62604.自分が引退して悔いを残すのは本物じゃない。オレ、あんときもうちょっとやっていれば防衛できたとか、そういう言い方好きじゃない。

62605.若いときの失敗(しくじり)はとりかえせるけど、年をとってからのやりそこないは、なおしがきかない。だから人生ってやつは、前半より後半を大切にしないとね。

62606.本気で人を幸せにしようと思ったら、自分が傷つくことくらい覚悟しなくちゃいかんのだ。

62607.かんしゃくの くの字を捨てれば かんしゃなり 一字違いで 心愉しむ

62608.いい男の条件の一つは、「格好をつけ、やせ我慢ができる男」である。例えば、ひとりの女を心の底から愛しているとする。だが自分と一緒になるよりも、その女が幸福になる生き方の選択があるならば、自分の気持ち……

62609.悩みは自分の心が生み出している幻である。現実を認めれば悩みはなくなる。現実を認めた上で、諦めるか、努力するかを選ぶだけのことなのだ。

62610.思考は言葉となり、言葉は行動となる。行動は習慣となり、習慣は価値観となる。価値観は運命となる。

62611.自分の手で、自分の一日をつかむ。新鮮な一日をつかむんだ。スがはいっていない一日だ。手にもってゆったりと重い いい大根のような一日がいい。

62612.愛はうつろう海のようなもの。海は出会った海岸の形になり、海岸によってその姿を変える。

62613.同盟──国際政治において、お互いに自分の手を相手のポケットに深く差し入れているため、単独では第三者のものを盗むことができないようになっている二人の盗人の結びつき。

62614.帰る家(うち)、ホームがあるという事実は幸せにつながる。良いことだよ。

62615.アイデアは頭からではなく、体から生まれる。アイデアを生み出しやすい体のことを、僕は「アイデア体質」と呼んでいますが、もしいいアイデアを出せるようになりたいなら、体質をアイデア体質に変えるしかない。……

62616.(初めての役柄に不安を覚えても)私の場合、最後には好奇心のほうが勝つという感じ。新しいことを発見したい、何か違った経験をしたいという欲求が、躊躇(ちゅうちょ)を凌駕(りょうが)する。

62617.幸運の狩猟者ほど軽蔑すべき性格はない。

62618.人間なんて、どんないい事を言ったってだめだ。生活のしっぽが、ぶらさがっていますよ。

62619.およそ人生の一切の事件は、ほとんどそのすべてが自己の心で解決される。

62620.詩は、いま、ここに、一人の私が耳を澄ます澄ましかた、ものを見る見かた、深く感じる感じかたなのだ。

62621.自分を愛してくれる者のために死ぬのは容易しい。しかし自分を愛してもくれず、自分を誤解している者のために身を捧げるのは辛い行為である。

62622.読書というのは本来、そうしたちがった人びとのもつちがった言葉にむきあう一人の経験を土台としています。

62623.人込みにいるときは、 背伸びをして遠くを見よ、先に何が起きているかわかる。

62624.口数の少ないのが最上の人。

62625.できる上司は往々にして細かくうるさい。

62626.世の中の人は、パンの問題に苦しむというが、実は、パンを求むる心に苦しめられているのである。

62627.ハイ・ミスは、みんなそんな(=誰かが愛してくれたら、スグサマ愛し返そうと身構えてる、自分からはうごかない)ところがある。弱みを見せないようにしている。向こうが弱みを見せたら、こっちもすぐ見せるよ、……

62628.「たのしみ」の究極は、「権力欲」にいきつく。

62629.言葉の「普通」を覚えることから始めないと、(使ってはいけない言葉を使うという)とんでもない間違いを犯すことになる。今の笑いは何かっていうと、最初から笑いを覚えてるよね。「普通」がわからないか……

62630.楽と苦は一(ひとつ)なり。

62631.(自分を)一生懸命生きている人間は、すべて尊重しなくてはいけない。

62632.明るい言葉は、起こったことすべてを明るく見せる力を持っている。

62633.子供たちは、自分が作ったものでなければ、ますます忌まわしいものに思える。

62634.運命というものは、人をいかなる災難にあわせても、必ず一方の戸口をあけておいて、そこから救いの手を差しのべてくれるものだ。(ver.0)

62635.人は大河の一滴だ。それは小さな水の一滴にすぎないが、大きな水の流れをかたちづくる一滴であり、永遠の時間に向かって動いていくリズムの一部なのだと。川の水を眺めながら私にはごく自然に感じられるの……

62636.ぼくが、一生に会える、ひとにぎりの人の中に、あなたがいました。

62637.人生とは現在の時点で、誠実に生きていくほかは、ないのかもしれない。

62638.少年時代には、あらゆる本が占いの本で、未来を教え、長い旅路を見通す占い師のようだ。

62639.私は「試練」を経験することが、人間を大きく成長させてくれるチャンスになると考えています。実際、偉大なことを成し遂げた人で、試練に遭ったことがないという人はいません。

62640.いいんだ、いいんだ。人生こんなもんだぜ。ウン、こんなもんだよ。

62641.小さなことも誠実に行えば、大きな幸福に結びつく。

62642.(数学において)計算よりもむしろ考え方を主な拠(よ)り所とした解答は、知性に糧を与えるものである。考え方はこんなにも簡単で、それからこんなにも重要な結果が導かれるのかと、ただただ驚くようなこともよ……

62643.笑いは人の薬。

62644.自尊心を失う十八の心得──4.自分の頭で考え、自分で決めることをしない。自分が考えたり、言ったり、したりすることに、いちいち他人にお伺いを立てて許可や同意を求める。

62645.すべては練習の中にある。

62646.誰ひとり尊敬する相手がなくなると、人は愛することをやめ、愛を持たぬようになると、何かに没頭して気をまぎらすために情欲や卑しい快楽に溺れて、あげくのはてには畜生同然の罪悪を犯すようになります。

62647.「子供とのつきあい方」のアドバイス、それは、「子育てをがんばらない」ことです。一生懸命、よかれと思ってやったことを否定されるから、可愛く思えなくなるのです。真剣にがんばってしまうから、理屈が通じな……

62648.潜在意識は豊かな土壌で、意識する心(=顕在意識)は種のようなものである。よい種からはよい実が、悪い種からは悪い実がとれる。

62649.私の最大の願望は、いわゆるキャリアウーマンにならずに、キャリアを築くことです。

62650.日本は全然豊かじゃないですよ。確かに、家庭用電気製品とかはいっぱい部屋にあるけれども、本当に生活をエンジョイするような時間的、空間的なゆとりがあるか。


62651.百パーセントべったりにならないで、恋人なり夫なりから一日のうち何時間か、何十分かは、全く心を離している時間を持ちましょう。そのゆとりが相手にも安らぎを与え、同時にむしろあなたの愛から目が離せないぞ……

62652.冗談を言う余裕もなくなると人は死んじゃうって考えるのは、単純すぎるかな?

62653.私は会話するように、そして絵を描くように(ドラムを)叩く。

62654.気合いあらば ゆけぬ道なし!

62655.率直なことは残酷なことである。

62656.あたらしき心もとめて 名も知らぬ 街など今日(けふ)もさまよひて来(き)ぬ

62657.僕(ぼく)は自分がなぜ生きていなければならないのか、それが全然わからないのです。

62658.言葉は、言葉の限界にゆきつく努力によって言葉になる。

62659.本の文化を成り立たせてきたのは、じつは、この忘れるちからです。忘れられない本というものはありません。読んだら忘れてしまえるというのが、本のもっているもっとも優れたちからです。読んでも忘れる。忘……

62660.ストレス解消の秘訣は、スポーツ、トラベル、レクリエーション、イーティング(食べること)、スリープとスマイル。

62661.じぶんで苦しんで働いて、じぶんのナイフでパンを切りわけるひとの、なんとわずかなことか。

62662.私の社会生活は、人々と一緒に過ごすことをやめて以来、非常に向上した。

62663.「共に育ちましょう」 この一語は、私の教育信念を標語化したものです。

62664.私たちは「正義」が政治用語であると知るまで、長い時間と大きな犠牲を払わねばならなかった。

62665.経験──これまで我々が奉じてきた愚行が、あらずもがなの古なじみである、と分かるようにしてくれた英知。

62666.自分の弱さを女にさらけだす男には要注意。

62667.持続された想像力は、潜在意識の奇跡を起こす力を引き出します。

62668.人間の価値は、自分をどう扱うか、他人をどう扱うかによって決まる。

62669.自活するっていうのは、誰の手も借りないってことじゃないよ。人間、一人じゃ生きられないと割り切ることだ。世の中、持ちつ持たれつ。誰かに助けられたら、いつか誰かを助けりゃいいんだよ。下手な遠慮は、誰の……

62670.自由はただ夢の国土にのみあり、そして美しきものはただ歌に咲く花のみである。

62671.〈また電話するワ〉というのは最高の別れのメッセージである。

62672.花に負けぬよう、人間は自ら希望の種を蒔(ま)かなければ。

62673.日本の民衆が「公のためには個が犠牲になってもいい」という考え方に陥りやすいのは、歴史的、地理的要因があるからで、アジア的専制制度というアジア固有の国家制度が長く続いてきたためです。

62674.友人は雑草のように何の手も加えなくても自然に生えてくるものではない。植物ですら、自分で種をまいて、水をやり、肥料をやらなくては立派な花はつけてくれない。

62675.人生には悲劇が二つある。一つは自分が心から望むものを手に入れられないこと。もう一つは、それを手に入れてしまうことだ。

62676.ほとんどの日本人は自分の本当の能力にふさわしい仕事に就いていないと私は思う。たまたま自分の能力にうまく合った仕事に当たった一握りの人たちだけがいい思いをしている。

62677.(人生における)稲光の瞬間的な明るさは非常にすばらしく慰めを与えてくれるので、その幾秒かは幾年もの闇をぬぐい去り償うことができるのである。

62678.人に育てられ 人になり 仏に育てられ はじめて 仏となる

62680.たのしみは物識人に稀に逢いて いにしえ今を語り合う時

62681.言葉は思うところを表現するために与えられた。言葉は心の代弁者であり魂の姿である。

62682.健康も仕事も、あらゆることにおける力の根源は自分自身の心なのだ。

62683.春なれば弾む心に子をまねて スキップしてみるいつもの小道

62684.外国に行くとたしかに「世界は広いんだ」という思いをあらたにします。でもそれと同時に「文京区だって(あるいは焼津市だって、旭川市だって)広いんだ」という視点もちゃんとあるわけです。僕はこのどちらも視……

62685.限界だーって感じたら、思い出せ。何のために拳(こぶし)を握るのか。原点(オリジン)ってやつさ! そいつがおまえを、限界の少し先まで連れてってくれる!

62686.日の光は、まほうの光。落ち葉だって、宝石にしてしまう。

62687.偉大な名誉ある行動には大きな困難が伴う。

62688.私には人間の生活というものは深い悲しい夜のように思われる。それはときおり稲光でもきらめくのでなかったら耐えられないものであろう。

62689.まことの貴族には、無邪気なつくろわぬ気品があるものだ。口をひきしめて襟元をかき合せてすましているのは、あれは、貴族の下男によくある型だ。

62690.本当にいい男は、すでに結婚しているか、仕事ばかりしているかのどちらかだ。

62691.天地創造が済んだとき、創造主は「よし」と仰せになりました。「完璧だ」とはおっしゃらなかったのです。

62692.ひとの行為にいちいち説明をつけるのが既に古い「思想」のあやまりではなかろうか。無理な説明は、しばしばウソのこじつけに終わっている事が多い。

62693.新築の家を建てたとしても、30年も経てばもうあちこちガタがきて水漏れもします。知識や経験とはこのようなもので、身につけたときは得意に思っても、カビが生えて使い物にならなくなります。すべきことはたっ……

62694.弟子も同僚も先輩もないです。お互いが胸襟を開いて、この退化(=衰退)しつつある芸(=文楽義太夫節)をもう一ぺん昔のように花を咲かすのが、われわれの責務や。それが総合芸術であって、一人でやれる芸じゃ……

62695.「正義」とは、単なる社会規範としての法律を言うのではない。むろん法律は守るべきだ。しかし、もっと崇高なる正義があることを、忘れないでくれたまえ!

62696.一番たちの悪い悪魔は、お祈りをする悪魔だ。

62697.(難局に立たされた時)無理を押し、あせり出すと、ますます泥沼の深みに足を入れるようになる。

62698.自分が書きつける言葉に、いちいち責任を持って、時間がかかりますけど、きちんと字引で調べる。意識をなるべく研ぎ澄まして。観念的に、じゃなくて具体的に。理屈ではなくて具体的に。

62699.(アップル社は)個々の利益責任を問わないから、シナジーも生まれるしイノベーションも起こせる。

62700.私にとって大学の理想は、三人、五人、十人といった「私塾」的なものである。パルチザン的な、人間的なつきあいが最小限に守られるようなはとバス的大学、走る大学、そして学生自身が自分の欲求で国家的使命を越……


62701.人はだれでも自分自身の遺失物なのだ。

62702.男が女に「いつまでも愛し続ける」と誓う前提には、「女がいつまでも愛すべき存在であり続ける限り」という条件がついている。

62703.人間が言葉をつくるのではありません。言葉のなかに生まれて、言葉のなかに育ってゆくのが、人間です。

62704.生徒「うるせえこのババア!」 女性国語教師「婆という字は波に女って書くの。波のようにしなやかな大人の女性という意味よ。ありがとう」

62705.生きていることに絶望しないくらい長く続く恋はない。

62706.私たちが、ある人の考え方を全部手に取るように分かるようになり、その人がどうして、あんなふうにしゃべったり、振る舞ったりするのかまでも分かるようになると、たとえ私たちがその人を愛し尊敬していたとして……

62707.自分の使命に思えることと、やりたいことが一致するなら、それは最高の生き甲斐になる。

62708.夕陽を眺めるのに不要なものは一つだけ、むだなことばだ。

62709.死人はみな善人。

62710.子を持つ虎はその子を害することはない。

62711.赤を女々(めめ)しい色だとする日本人の色彩感覚はおかしい。他人を不快にさえさせなければ、どんな色の服を着てもかまわない。これはモノづくりには大切なことである。

62712.結論を決めてから他人の助言を求める人がいる。おもねた言葉や、誉めてくれる言葉を得て意を強くしたいがためだから、苦言には聞く耳を持たない。素晴らしい助言があっても聞き流すから、結果はほとんど失……

62713.組織が人を動かすのではなく、人が組織を動かすのでなければ、組織は活性化しないし、大きな成果も期待できない。

62714.芸術家はいつも自分を傷つけて、自分の体を切ってそこから流れる血を他人にかけているようなものだ。

62715.現実に関しては(僕は)つまらないことしか言えない。何も想い通りには行かない。何も変わりゃしない。腰の引けたイクジ無しどもがこの世の中を動かしてるのさ。

62716.自分が病がちだから先頭にたって、商売をすることはできない。どうしても自分の代理に頼んで仕事をしてもらうことになる。そうなれば10人にも100人もの人にも頼めるし、非常に多くの仕事を出来るようになる。

62717.ある種の人間がこの世で成功しない理由のひとつは、その人たちの人間関係のまずさにあります。もったいぶった彼らの態度は、気がきかなくて攻撃的なことが多く、間違ったつきあい方をしているように思われます。

62718.人生は受容であって、戦いではない。戦うだとか、最前線だとか、戦争のことばで、語るのはよそう。

62719.正義と違って、必ずしも愛は勝たなくていい。

62720.人は、寂しさから道を間違えます。

62721.神が教会を建てると、そのそばに悪魔が礼拝堂を建てる。

62722.文学のほか一切を捨てて生きて来た。無常(死)を感じたら、文学をやる以外に、生きる道はなかったのである。

62723.借金があっても母が好きな人のほうが、母が嫌いな金持ちより幸せです。

62724.怒り、憎しみ、悲しみ、呪い。マイナス感情は追放しましょう。うれしい時、楽しい時、幸せな時にだけ感情を活用する。感情を上手にコントロールできる人が、一番洗練された人間です。

62725.うわさ話は意図的な悪意よりも……思慮のなさから……始まる場合が多い。それは、あまり深く考えずに何かを話したいという軽率な願望から生じる。うわさ話をする人は、はっきりとした意図もなく、他の人に関する……

62726.人を頭から決めつけてはいけない。

62727.ディズニーランドに行くと、実際には接したことのなかった空間にいるにもかかわらず、ぼくらは懐かしさを感じてしまう。それは、ディズニーランド自体が、誰にも共通にある幼少期の幸福なイメージ、記憶を装置化……

62728.朝は希望に生き、昼は努力に生き、夜は感謝に眠る。

62729.法律はソーセージに似ている。製造過程は見ないほうが良い。

62730.どんなときも、人は風景のなかに生きています。風景のない人生というのはありません。

62731.君がもしも君の音楽を信じていて、自分の作り出す音をみんなに聴いて欲しいと思うなら、それを続けるべきだ。誰に何と言われようと最高の音楽なんだろう?

62732.他人から何か指摘されると、「上から目線」と言って、猛烈に反発する人がいる。要は図星なのである。至らぬ点を指摘されて、プライドを傷つけられ、悔しくて怒っているだけなのである。「自分より下位、あるいは……

62733.学ぶことに情熱を燃やしなさい。そうすれば、あなたの成長が止まることは決してない。

62734.やりたいことがたくさんあるっていう人は、ハジからどんどんやってみるしかない。

62735.いのちの方は うんともすんともいわずに ちぢまっているというのに ひげが のびている  いや うんともすんともいわずに 刻々ちぢんでいくいのちを わたしにしらせるために そっと ひげが 信号を送っ……

62736.経営者は金銭に恬淡(てんたん)なほうが成功する。目先の利益を追わないので、使った金が生きてきて、思わぬ利益を生むことが多いからだ。

62737.十億の人に十億の母あらむも わが母にまさる母ありなむや

62738.師匠というのは教えてくれるから師匠というのではない。そこにいるだけでこわいものを師匠というのだ。

62739.限りなく(人や物事の)存在を薄切りにしてゆくのが情報だとすれば、可能なかぎり存在を厚くするのは記憶です。

62740.時間の速度をゆっくりにするのだ。考えるとは、ゆっくりした時間を いま、ここにつくりだすということだ。独りでいることができなくてはできない。

62741.明日死を迎えるとしても、今日から幸福になって遅くないのです。

62742.この世で一番小さな時計は、「まだ生まれない赤ちゃんの心臓」。振り子の音で目を醒まし、人生をはじめるからです。

62743.便りがない方が、身近に感じられていいの。手紙は距離を感じさせるだけだわ。

62744.日本のように材料の豊富なところは、原味を尚(たっと)ぶあまり、自然、調味法も簡単になりがちである。

62745.最も良く耐え忍ぶ者は、最も良く成し遂げることができる。(ver.0)

62746.偶然的な運の祝福をゲームにまで止揚(しよう)してみせるのが賭博というものなのである。

62747.不平家とは、自分自身と決して折り合わぬ人種を言うのである。不平家は、折り合わぬのは、いつも他人であり環境であると信じ込んでいるが。

62748.人間は愛や美しいもののために死にますが、でも醜悪や無に堕ちて死ぬことだってできるのですわ。

62749.私にとって幸運とは、懸命に働き、チャンスを見極めることによって得られるものです。

62750.今の大人は不細工でかっこ悪いけど、それは音楽を愛してないからだ。でも、若い奴らも決してかっこ良くはないぜ。つまり同じ穴の狢(むじな)ってところさ。対立もできなきゃ、リスペクトも贈れない中途半端な関……


62751.会社を興すことの意味が大切です。会社をつくりたいというのを動機にしてはいけません。自分がどういう仕事をしたいかを先に考えないと、全くあべこべになってしまいます。

62752.神は存在しない。しかしその存在を信じるふりをしなければならない。そうすれば彼はとても喜ぶのだから。

62753.男は小さい嘘をつくが、大きい嘘はつかない。大きな嘘のときは、ただ沈黙あるのみだから。

62754.大きいことも結構だけれど、ちいちゃくても人生をかけられる世界がある。

62755.なにもかもいつもと同じでなくてはいけない、なんてことは、ないのですものね?

62756.どうして、わたしたちは 騒々しくしか生きられないのか?

62757.プロパガンダの言葉で、詩の言葉は書けないのです。詩の言葉は、気のきいた「号令的讃美」の言葉とは、はっきりとちがう。

62758.言葉は、光が目にとって大切な以上に、心にとって大切なもの。

62759.自分のものときまっている女性には情熱は起きぬ。人は失ったものにこそ、こころを向けるのである。

62760.何事も金金(かねかね)とわらひ すこし経(へ)て またも俄(には)かに不平つのり来(く)

62761.人間はつねに、何をやりたいか、何になりたいかを自問自答しながら、成長するのである。

62762.僕は小さい時から、他の人がみんな熱狂して拍手なんかしている場合、それと一緒に拍手するのが、おもはゆいような気持になるのです。

62763.戦争の本質は、実は少年たちの「戦争ごっこ」の中に根ざしている。十歳や十五歳の少年が、戦争ファンであるあいだ戦争はなくならない。少年たちが成長するように、彼らの「戦争」もまた成長してゆくのだから。

62764.ただあるがままの自分でいることこそ、本当に生きるためのたったひとつの道である。

62765.武器を捨てることを呼びかけるより、武器を取ることを呼びかける方が、人々の感情をかき立てるものです。だからこそ、私たちは団結して、平和と進歩を求める声を上げなければなりません。

62766.文体は、精神の現れた姿である。他人の文体を真似ることは、仮面をかぶることに相当する。

62767.私が先生になったとき 自分が真実から目をそむけて 子どもたちに本当のことが語れるのか。

62768.愛とは、何だ。わかるか? 愛とは、義務の遂行である。悲しいね。またいう、愛とは、道徳の固守である。更にいう、愛とは、肉体の抱擁である。

62769.貧者(ひんじゃ)に一つの悲しみがあれば、富者(ふしゃ)には倍の悲しみがある。

62770.なぜ自分自身を愛することができないのか? それは他者を愛することができないからです。

62771.(家族って)一番最初に思い出す人だよ。一番最初に思い出す人たちが集まっているのが家族だよ。

62772.どんなに深くヒゲを剃っても、別の床屋が文句の種を見つけられぬということはない。

62773.敬虔の念とは、むしろ精神を平静にして万事を眺めることのできる態度に外(ほか)ならない。

62774.あのときお母さんと東京を歩いた思い出は極楽へ行ってからも、楽しいなつかしい思い出となることでしょう。

62775.他人の数珠(じゅず)で祈って天国を得る。

62776.笑いは、(つらい)毎日をいくらか耐えやすいものにする。

62777.それになりきって、そのほかのことを考えない。

62778.自分の行動を責任持って考え、自分でやる。それが自由で、だから自らに由る(=因る、依る)という字を書く。これは簡単にできそうで、心が強くないとできない。

62779.当たり前の一日は、ほんとは、ありがたい一日。

62780.他人なしでも生きられると思っている者は間違っている。自分なしでは誰も生きられないと思っている者は、さらに大きな思い違いをしている。

62781.美に対する反応は、私たちの脳の働きであり、深い思索にもとづくものではない。

62782.旅情というのは、旅立つ前の見知らぬ土地への憧憬(どうけい)と、到達してしまったものの幻滅とのあいだをつなぐ、(それゆえに、まだ、どちらにも属さない)感情だということになるのだろう。

62783.眼にみえるものは、眼にみえないものによって、支えられている。

62784.この世で出会った全ての「縁」が、人を育てる教師になる。

62785.品質向上計画が成功するのは、チームが自尊心の低さに起因する個人の問題に真剣に取り組み、問題を解決しようとする風土がある場合である。

62786.苦しんでいる患者の身になってやるのが本当の医者というもんだ。

62787.余暇がたくさんあっても、人間がかなりの程度、分別を持って楽しく何かに専心することを心得ていないと、すぐにうんざりしてしまいかねない。

62788.動機づけは、奨励、講演、コンテスト、集会、説教などによって、外部から与えることのできるものと(長い間)考えられていた。確かにこういうものは、コンセプト、勇気、インスピレーションなどを人に与え創造力……

62789.クリスマスはただのお祭り騒ぎではありません。クリスマスとはそれ以上のものです。それは、永遠のものを深く思う時。クリスマスの精神は、与えることとゆるしの精神なのです。

62790.愛の物語が幕を閉じたときは、そっと爪先(つまさき)立って抜け出すこと。相手の男の重荷になるべきではない。

62791.人の内面を唯一表現できるものは、顔や表情、動きや身につけるものなどの外見しかない。そのことをしっかり自覚することですね。

62792.熱い風呂で癒せないものは多いに違いないが、私はあまり知らない。

62793.真の成功とは、自分の限界を受け入れ、過去への怒りを捨て、情熱を楽しむことです。

62794.せんさく好きな人は、優越感を満たしたいために、根掘り葉掘り質問をしてくる。

62795.大器晩成というのは、無能な人を慰める唯一の言葉である。

62796.きれいな花をほめる人はあっても、花を生かしている土中の根を思う人は少ない。

62797.人間の生活は単独では成り立たない。さまざまな人間関係を土台として、無数の人の恩恵によって築き上げられている。個人の生活をより幸福に、より充実したものにするためには、当然この人間関係の構造を無視でき……

62798.自らがいまだ度(すく)われざるに、まず人を度(すく)うなり。

62799.人は、自慢するものがあると、安心してこの辛(から)き世を渡ってゆくのである。心を破らず気を取り直しつつ、生きてゆくのである。

62800.病(や)みてあれば心も弱るらむ! さまざまの 泣きたきことが胸にあつまる。