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謙虚になろうとする心こそが
謙虚さというものです。
謙虚になったと自分で思ったら、
実はそのときはもう謙虚ではなくなっているのです。

[ 出典 ]
宮城[みやぎ・しずか]
(真宗大谷派の僧侶、1931〜2008)
『浄土論註・聞書寸言』

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〈全文〉
謙虚というのは『広辞苑』に
「あくまで柔順になろうとする心」とありますが、
意味深いと思うのです。
「なろうとする」というのは、
まだなっていないということですから、
「なろうとする」のです。
つまり謙虚になろうとする心こそが
謙虚さというものです。
謙虚になったと自分で思ったら、
実はそのときはもう謙虚ではなくなっているのです。
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それはちょうど、
子供の気持を一番よく知っている、
と思いこんでいる親が、
実は一番子供の心から遠く離れており、
子供の気持がわからないと悲しんでいる人のほうが、
はるかに子供の気持に近くよりそっているのです。
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