|
不幸に遭遇した際の怒りや悲しみの感情をうまく心の中で消化するために一番いいのは、
怒りや悲しみを出したとしても本当に分かってくれる人に向かって表現することです。 河合隼雄[かわい・はやお]
(臨床心理学者、元文化庁長官、1928〜2007) 『「日本人」という病』 〈抜粋文全文〉
震災などの不幸に遭遇した際の怒りや悲しみの感情というのは当然です。 いわば、変な異物が心の中に入ったようなものですから、 なんとかしてうまく心の中で消化していかなければならない。 そのために一番いいのは、 怒りや悲しみを出したとしても本当に分かってくれる人に向かって表現することです。 __ Link __ これは、よく誤解されていて、 そういう悲しみや苦しみはどんどん外に出したらいい、 中に持ったままにしておくと傷が残るから出せばいい と簡単に言われ過ぎて、 かえって被害を受けた方もいるかもしれません。 親切な人が来て、 「震災の体験をしゃべってください」 「たいへんでしたね。 何かしゃべってください」 と言ってきたりしますが、 見ず知らずの人にしゃべっても、 心が治まるはずはないのです。 この人になら言えるという人にしゃべってこそ意味があるのであって、 そのところが不問にされていることが見受けられたので、 これは新聞にも書きました。 __ Link __ 人間関係があるところで表現するから 傷は治っていくわけです。 そこがすごく大事なところです。 __ Link __ 被災者の皆さんも、もちろん、これまで地震の話はずいぶんされたと思いますが、やはり相手を選んで話したと思います。 仲のいい人とか、 親類の人とか、 あるいは全然知らない人でも 同じ体験をした者同士だとか、 人間と人間の心の交流があるところで怒りや悲しみを出すから 意味があるのです。 __ Link __
1.
2.
( 森瑶子 )
3.
4.
5.
6.
( 仏教の教え )
7.
8.
( ジョン・ハウ )
9.
10.
11.
12.
13.
14.
15.
16.
17.
18.
19.
20.
21.
22.
23.
24.
25.
( 漫画『ひつじの涙』 )
26.
27.
28.
29.
30.
31.
32.
33.
34.
( 古川柳 )
35.
36.
【 大平喜信 】
【 加藤諦三 】 【 千葉敦子 】 【 ヨーゼフ・フォン・アイヒェンドルフ 】 【 ミハイル・レールモントフ 】 【 クリスティーナ・ロセッティ 】 【 フランソワ・ヴィヨン 】 【 アルフレッド・アドラー 】 【 洲之内徹 】 【 柄谷行人 】 【 ねじめ正一 】 【 サシャ・ギトリ 】 【 デキムス・ラベリウス 】 【 江國滋 】 【 小津安二郎 】 【 ポール・オースター 】 【 書物の言葉 】
【 知恵遅れ 】 【 口達者 】 【 できない理由を考える 】 【 負の部分 】 【 事実が理屈に先行 】 【 商品が売れる 】 【 堅固な相手 】 【 生まれつき備わっている 】 【 小さな石ころ 】 【 勇気を捨てない 】 【 コピーで売る 】 【 相互信頼 】 【 固有の魅力 】 【 仕方のない死 】 【 好ましい行動 】
|