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[ 名言 ]
男性が絶対権力を持って
世の中を支配していた時代、
女は書くことはおろか
寡黙を美徳とされて口を奪われたために、
われわれがいま知る日本の歴史は
男性のみが記した偏頗(へんぱ)なものとなってしまったうらみがある。

[ 出典 ]
宮尾登美子[みやお・とみこ]
(小説家、1926〜2014)
『もう一つの出会い』

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[ 補足 ]
※偏頗(へんぱ)=考え方や立場などが一方に偏ること。
不公平なこと。
またそのさま。
えこひいき。

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絶対(絶対的)
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世の中
支配
時代
 女 
美徳
 口 
奪う
現在・今
知っている
日本(国)
歴史

[ 全文・続き ]
〈全文〉
私たちが古い歴史を調べるとき、
いまに残る平安のいくつかの文学を除くと、
女性の書いたものはほとんど残されておらず、
甚だしいのは系図でさえ
単に女、とだけで
名前も記録されていないものもある。
こういうのを見ると
資料のなさに歯ぎしりするほど口惜(くや)しく思うだけでなく、
ただ女、とだけで
歴史のひだのあいだに沈んでしまった女性の
涙の重さを考えるのである。
男性が絶対権力を持って
世の中を支配していた時代、
女は書くことはおろか
寡黙を美徳とされて口を奪われたために、
われわれがいま知る日本の歴史は
男性のみが記した偏頗(へんぱ)なものとなってしまったうらみがある。

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