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幸福というものは
ある永続的な状態なのであって、 それはこの世では人間にあたえられないものらしい。 地上ではすべてがたえまない流れのうちにあって、 なにものも不変の姿をもつことはゆるされていない。 ルソー
[ジャン・ジャック・ルソー] (18世紀フランスの啓蒙思想家・哲学者・作家、1712〜1778) 『孤独な散歩者の夢想』(今野一雄訳)
〈全文〉
幸福というものは ある永続的な状態なのであって、 それはこの世では人間にあたえられないものらしい。 地上ではすべてがたえまない流れのうちにあって、 なにものも不変の姿をもつことはゆるされていない。 __ Link __ わたしたちのまわりにあるものは すべて変わってゆく。 わたしたち自身も変わってゆき、 今日愛しているものを明日も愛しているかどうか、 だれも確信をもって言うことはできない。 だからこの世の生活の幸福をもとめるわたしたちの計画は すべて幻想なのである。 __ Link __ 精神的な満足がえられるなら それを楽しもうではないか。 わたしたちの過失によってそれを取り逃がさないように気をつけよう。 だが、それを鎖でつなぎとめるような計画は立てまい。 __ Link __
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