告別することの悦びは、
過去を忘却することの悦びである。 「永久に忘れないで」と、 波止場に見送る人人は言ふ。 「永久に忘れはしない」と、 甲板(デツキ)に見送られる人人が言ふ。 だが両方とも、 意識の潜在する心の影では、 忘却されることの悦びを知つてゐるのだ。 萩原朔太郎[はぎわら・さくたろう]
(大正〜昭和の詩人・作家、1886〜1942) 散文詩集『宿命』 「散文詩自註」の「AULD LANG SYNE!」より 【 萩原朔太郎の名言 】
※原文漢字表記は、「兩方(りょうほう)」「潛在(せんざい)」「舊知(きゅうち)に對(たい)する」
〈全文〉
人は新しく生きるために、 絶えず告別せねばならない。 すべての古き親しき知己から、環境から、思想から、習慣から。 __ Link __ 告別することの悦びは、 過去を忘却することの悦びである。 「永久に忘れないで」と、 波止場に見送る人人は言ふ。 「永久に忘れはしない」と、 甲板(デツキ)に見送られる人人が言ふ。 だが両方とも、 意識の潜在する心の影では、 忘却されることの悦びを知つてゐるのだ。 __ Link __ それ故(ゆえ)にこそ、 あの Auld lang syne(螢の光)の旋律が、 古き事物や旧知に対する告別の悲しみを奏しないで、 逆にその麗らかな船出に於(お)ける、 忘却の悦びを奏するのである。
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