貝殻と小石と壜の破片と
そのように硬くそして脆く 私の心も波打ち際にころがっている 谷川俊太郎[たにかわ・しゅんたろう]
(昭和の詩人・翻訳家・脚本家、1931〜) 詩集『鳥羽2』 《 海の名言 》
1.
読者が、読んでわからなかったら、それまでの話だ。 (太宰治) 2. 世間には、悪い人ではないが、弱いばかりに、自分にも他人にも余計な不幸を招いている人が決して少なくない。 (吉野源三郎) 3. 百年たてば 自分の子や孫もなくなり 泥まみれの私の生涯を 知る人もなくなるだろう 然(しか)しそこに 草が繁り 虫が生きていたら 私はうれしいな (榎本栄一) 4. 正義は人生の指針たりとや? さらば血に塗られたる戦場に 暗殺者の切尖(きっさき)に 何の正義か宿れるや? (ハイヤーム) 5. 生きていけば何かで他人と競わなければならない場面がいっぱい待っている。その場面で勝利を収める人はまず耐え抜いた者である。競うことは耐えることを競うのであり、それには強い意思と決断を必要とする。 (志茂田景樹) 6. 地獄の思いの恋などは、ご当人の苦しさも格別でしょうが、だいいち、はためいわくです。 (太宰治) 7. アノネ どんな車よりものね 構造が複雑で 運転がむずかしい車はね じぶんという名の この車なんだな そして 一生の運転手は じぶん (相田みつを) 8. 真理を知らない者はただの馬鹿者です。だが、真理を知っていてそれを虚偽という者は犯罪人だ。 (ブレヒト) 9. 青年時代は知恵を磨く時であり、老年はそれを実践する時である。 (ルソー) 10. 偉くなりたいと思う者は、みなに仕えるものになりなさい。人の先に立ちたいと思う者は、みなのしもべになりなさい。 (『新約聖書』) ![]() |